「東京都青少年健全育成条例」
それに反発して漫画業界に動きがあった。
東京都青少年健全育成条例の改正をめぐり、講談社・小学館・集英社などの「コミック10社会」が「東京国際アニメフェア」への不参加を表明したことに関連し、アニメ制作会社で組織する日本動画協会(東京)は21日、事務局を務める同フェアの「順当な開催を望む」との声明を発表した。
声明は条例改正を「遺憾に思う」とする一方で、同フェアは日本のアニメの世界的評価を高めたイベントだとして開催意義を指摘。しかし10社会の不参加などで、現状のままではフェアが「実質的に実行不可能になる」と強い懸念を表した。
10社会は、同条例改正をめぐる都の姿勢を批判し、石原慎太郎知事が実行委員長を務める同フェアへの参加拒否を発表。石原知事は、この動きに対し「来る連中だけでやる」としている。
ニュースサイトより抜粋
ちなみに「コミック10社会」というのは
秋田書店
角川書店
講談社
集英社
小学館
少年画報社
新潮社
白泉社
双葉社
リイド社
からなる漫画出版の団体で、
漫画関連イベントへの協力、漫画に関する著作権・法律問題についての各社の調整などを行っている。
またWikipediaには以下とあり
より詳細な情報が記載されていた。
2010年の東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案の審議に関連し、12月10日、コミック10社会は、東京国際アニメフェア2011への協力・参加を拒否する旨の声明を発表した。
声明では、東京国際アニメフェアの実行委員会委員長を務める石原慎太郎東京都知事の言動について「漫画や漫画家に対する不誠実で無理解な発言を繰り返し」ているものと批判、改正案についても「漫画家やアニメ制作者との話し合いがただの一度も行われないまま」作られているものであるとして「これまでの出版界と都当局との話し合いの歴史を踏みにじるものであり、規制の対象は依然あいまいで、むしろ拡大さえしている」と批判し、「石原都知事および都当局の、漫画家・アニメ制作者たちに対する敬意に欠けた姿勢に強い不信感を抱かざるをえません」、「石原知事が実行委員長として開始しようとしているアニメのイベントに賛同し、行動をともにすることはとうていできない」とした。各々の出版社が直接の出展を拒否することのみならず、10社会の幹事を務める清水保雅(講談社取締役)によると「原作者の漫画家が希望すれば、出展するアニメ関連会社に協力しないよう要請する」としている。
12月28日、コミック10社会のうち角川書店と、アニプレックス、アニメイト、キングレコード、ジェネオンユニバーサルエンターテイメント、フロンティアワークス、マーベラスエンターテイメント、メディアファクトリーの計8社は、同イベントと同日に「アニメコンテンツエキスポ」を幕張メッセで開催すると表明した。
また、東京都の副知事「猪瀬直樹」氏が自身のTwitterによせられた以下の質問
「手塚治虫の漫画『火の鳥』には近親相姦シーンがあるが、これは条例に抵触しないのか」
に以下のように答えている。
「出版社は傑作なら喜んで原稿を受け取る。条例なんて、そのつぎの話。まずは傑作を書いてから心配すればよい。傑作であれば、条例なんてないも同然。つるんで騒いでもあとが虚しい。自分の生き残りを考えること。ライバル同士がつるむことに僕は理解できない。」
この発言にネットユーザからは随分と批判的な意見が噴出している様だ。
傑作であると言うのは大いに「不確定」な個人個人の評価であること、
仮に傑作であるとして、
それが理由で容認される漫画も存在してしまうことの矛盾性。
また法令で禁止されているなかで、
そう言った要素を含んだ傑作漫画を描く機会を失ってしまう危険性。
「東京都青少年健全育成条例」
この条例がどれだけどんなかは
沢山のサイトさんで説明されているので、
Naotenとしてはこんな矛盾だらけの
馬鹿げた条例が、一刻も早く見直し、
もしくは廃案になるのを切に願っている事だけ表明しておきます。