デジタル一眼カメラ購入のため、ここ数ヶ月、ずっと調べていた。
(先日の記事で物欲の三番目としていたのがこのことである。)
特に先週末の土日は、本当に朝から晩までずっと調べごと。
ビックカメラ等にも足を運んだ。
デジタル一眼レフではなく、
デジタルミラーレス一眼を選ぶ理由はズバリ本体サイズ。
手荷物は少なくする人間なのであんまりデカイと絶対に持ち歩かない。
それじゃ高性能なの買っても無意味。
そしてコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)よりは綺麗な写真が取りたい、
と言う欲求もある。
そこでたどり着いたのがミラーレス一眼でありました。
ネットで色々調べ、
店頭で色々な機種を触ってみて、
最終的な候補に挙がっていたのはメーカーでは
オリンパス、ペンタックス、パナソニック、ソニー、ニコンだった。
ニコンはニコンワンと言う新しい仕組みを導入したV1、J1と言う機種を先ごろ発表したばかりで、どうしても装着したかったデジタルビューファインダー(以下EVF)を初期装備しているV1には果てしなく惹かれたが、新しい規格(1インチ、だからニコンワン、と言うらしい)のセンサー、少なすぎるレンズバリエーション(発売仕立ての為)、異様な高額から二の足を踏んでいた。(コンデジは過去、2機種ともニコンだったので、悪すぎるとは思っていないが、デザインは若干苦手なデザイン)
パナソニックはトータル性能が高く、スペックはほぼ要求を満たしていた。
特にマイクロフォーサーズレンズのバリエーションが多く、これにしてしまうか??
っと直前まで悩んだ。またソニーのセンサーは他候補より強力であり、(APS-Cセンサーと言う規格。)動画のソニーと言われるだけ有り動画も綺麗。
センサーサイズ
フルサイズ:一眼レフでも極めて高価な上位機種のみ装備。
APS-Cサイズ:大多数の一眼レフがコレ。ソニーやキャノン等のミラーレスでも採用している。
4/3サイズ:オリンパスやパナソニックが採用。
1サイズ:ニコン1が新開発したサイズ。
1/2.3サイズ:ペンタックスQの他、一般的なコンデジ等で採用されている。
が、
パナはデザインが馴染めず(マルっとし過ぎ)
ソニーはαNEX-5Nに関してはフラッシュとEVFが同時装着出来ないのとデザイン的に断念。
(実際、フラッシュはなければないでそんな使わないらしいのだが。)
αNEX-7に関してはデザイン、性能的に一瞬、おっ!?っと思ったのだけれど、
よく見るとEVFが(後ろから見て)左端に付いていた。
Naotenは左目が見えない為、
右目で見ようとするとカメラの位置が顔面から大きく外れることに成る。
それ自体が既に問題だが、それ以上に
背面液晶とEVFを交互に見る際、面倒な事に成ると予想された。
(なんかここらへんは運命的なものを感じて悲しい)
続いてペンタックス。
これのQと言う機種の見た目が求めていたものとドンピシャ。
これはヤバイっと思った。
ダイアル多数でウットリ。
店頭で触ってみてそのサイズの小ささにビックリ。ナノ一眼と謳うだけはある。
そしてこのフラッシュのギミック!!センサーのサイズはそのまま本体のサイズに直結する。
前述の図にあった1/2.3サイズという事で、
本体が激小さいのは確かにその通り。
ただ逆に、センサーが小さいと言うのは綺麗な画像を撮る、
と言う意味においては不利になる。
(ペンタックスQの場合はレンズの方で超頑張っているらしいが、それでも不利だ)
で、結果的にコンデジの中位~上位クラスの画質に甘んじていると言う噂もある。
流石にコンパクトデジタルカメラを卒業して、
一眼に入るのだから、それ相応の画質は欲しい。
また、EVFが無い、と言うのもマイナス点だった。
(単焦点レンズ用だったらあるにはあるのだが…。)
で、消去法で残ったのがオリンパス。
最新機種のE-P3、E-PL3、E-PM1はクラス最速のAFを謳っているし、
E-P3はデザイン的に申し分ない。
これか!?これにすんのか!?
っと思っていたら、そう、みなさんご存知のオリンパス問題である。
海外メディアでは少し前まで不明な金額の一部が
ジャパニーズマフィア(ヤクザ)に流れていた可能性が指摘されており
もしそうだった場合、各量販店やAMAZONではオリンパスのカメラ等を扱うことはできなくなる。
そして会社がまともでなくなれば、
今後のアフターサービス等、不安な点も出てくるだろう。
高額な最新機種を買って、切ないことになったら困る。
むぅぅぅ!!?っと思っていたらAMAZONでこんなキャンペーンを見つけた。

1世代前のE-P2、もしくは2世代前のE-PL1sの特定のレンズセットと同時購入で、
交換用レンズが1万円キャンペーン。
オリンパスの世代交代は異様と言われる速さだったため、
型落ちしているとは言え、他メーカーの世代交代時ほど性能に差は無い気配。
例えばE-PL1sのレンズセットだと24,780円。
交換用レンズの望遠レンズが35,900円(定価は約5万円)が1万円になって合計で34,780円。
少なくともコンデジと同じ金額で、それ以上の画質が買える訳だし、
本体のことは考えなくともレンズ2つを34,780円で買ったと考えれば安い買い物かもしれない。
(後々、腕前が上がったら本体を買い換えればいい気もする。)
万が一、オリンパスが会社として吹っ飛んだとしても、
マイクロフォーサーズ規格のレンズはそのままパナソニックで使用可能だ。
リスクは金額で回避しよう。そう思って昨日の夜、AMAZONでポチリ。(EVFも購入。)
んが、一夜明けてみればこんな情報が。オリンパス、損失計上先送り 含み損解消に買収資金
オリンパスは8日、問題になっている過去の企業買収で支払った多額の報酬や買収資金が、同社の証券投資の損失を解消するために使われていたと発表した。含み損を抱えた運用資産を、複数のファンドを通すなど複雑な操作をして長年、本来決算に反映すべきだった損失の計上を回避。この穴を埋めるため企業買収の形で多額の資金を流用したとみられる。過年度の決算の訂正や、今後の決算で損失計上を迫られる可能性が出てきた。
これを受けて1,000円を切らないギリギリの位置を保っていた株価は急落。
今日の午前、28%減の734円まで落ちた。
(問題が噴出する前の7月あたりの元々の株価は2,500円弱だった。)
結果的に現時点ではジャパニーズマフィアは関係なく、
店頭から商品が消えることはなかったが、
粉飾決算まがいのものだった、と言う事実が恐怖を喚起する。
上場廃止及び会社自体が消える可能性は相変わらず否定できない。
(上場廃止、と言うことは即ち、信頼を失う、と言うことなので、
銀行からの融資が受けられなくなり、資金がショートする可能性も高い。)
オリンパスは医療分野(特に内視鏡のシェア70%)で医療部門は黒字なので
部門買収等色々な方法で意地でも残るかも知れないけど、
カメラ部門は万年赤字なので買取手が見つからず消えてしまうかも知れん。
最高位の10万円するセット(E-P3のダブルレンズセット)を
買っていないだけ懸命だったと自分を評価したい反面、
流石にこの爆撃の前日に買ってる自分ってどうよ?っと
なで肩をさらに落とした。
まぁ、カメラそのものの性能、デザインは自分の目にかなったので、
会社の事は考えず、この機種を使い倒して、
デジタル一眼カメラの撮影技術を磨いてみようと思うNaotenでした。