この記事はQNAPから発売しているNASシステム「TurboNAS TS-469 Pro」を購入したNaotenが、
NAS導入に関して奮闘する記録を綴ったものである。

NASとはNetwork Attached Storageの略で、
直訳するとネットワーク接続ストレージとなる。

外付けHDDとの違いは、
外付けHDDの様に接続されたPCが起動していなくても
ネットワークにつながっているので多数のPCからアクセスする事が出来る点や、
データ保護の観点から高い堅牢性を誇る。

Vol.05となる今回は、
QNAP Turbo NASをDynamicDNSで外部に公開する方法の中で、
DiCEを用いたIP更新方法について書いてみます。

DiCE.png
QNAP Turbo NASにサイコロ、入ります!


今回の記事の内容は、
場合によってはTurboNASが起動しなくなる等の要素を含みます。
(特にautorun.sh関連。)
十分に注意した上で作業を行なってください。



(以下、追記へ。)
 

 
まず、QNAP Turbo NASでWEBサーバ、FTPサーバを起動する。
これに関してはあまりに簡単なのでまったく悩まなかった。

WEBサーバの起動
WEBサーバ
「Webサーバを有効にする」にチェックを入れて適用ボタンを押すだけ。

FTPサーバの起動
FTP01.jpg
「FTPサービスを有効にする」にチェックを入れて適用ボタンを押すだけ。


その後、ルータのパケットフィルタ設定や静的IPマスカレード設定を弄って、
NASのIPを指定してあげれば無事、外部への公開完了である。

めでたしめでたし。



っと言うわけには当然行きません。

普通ならば、
プロバイダから割り当てられているグローバルIPは固定ではないはずですので
IPアドレスが変更された際に、IPの更新をドメインのレジストラに通知しなければなりません。

一応、QNAP Turbo NASにもDDNS設定があり、
いくつかの有名サービスを網羅しております。

DDNS.jpg
無料な上に多機能で有名なDynDNSも見える。

しかし独自ドメインを使用したかったNaotenとしては、
どうにか自前で出来ないかと考えた。

まっさきに思い浮かんだのが以前、
自宅でWEBサーバーを立てていた際にも利用していたDDNS支援ソフト、DiCEの存在である。

DynamicDNS Client DiCE公式ページ

このDiCEには随分前に更新が止まっている
DiCE for Linuxと言うバージョンがある。
また、QNAP Turbo NASはLinuxベースだと言う話もある。

これはついにLinuxの扉を開く時が来たか?

Naotenは武者震いした。


まずは予め、ドメインレジストラのDNS設定にAレコードと、
現状のグローバルIPを設定しておく。

続いてTELNETでの接続を有効にする為に、
NASの設定画面から「TELNET接続を許可する」にチェックを入れ、適用ボタンを押す。


TELNET.jpg
これでTELNETから操作が出来る。


そしてTELNETを起動。
プログラム名を指定して実行からTELNETと打てば起動されるが、
Windows7環境においてはデフォルトでは有効になっていないので有効にする。
(方法に関しては他サイト様に解説があるのでそちらを参照してください。
 →へーいちのうぇぶろぐ様)

起動したら文字コードを変更。

Microsoft Telnet> set CODESET Japanese EUC

と入力。

続いて以下と入力しNASにログインする。

Microsoft Telnet> open IPアドレス ポート番号

IPアドレスにはNASのIPアドレスを。
ポート番号には先程のTELENETを有効にした設定画面に表示されていたポート番号を入力する。

するとログインIDとパスワードの入力を求められるので、
NASの管理者アカウント情報を入力する。


TELNET01.jpg
TELNETでNASにログインしたところ。

続いてDiCEをRAID環境にダウンロードする。

例えば共有フォルダの下にbinと言うフォルダを作っておき、
その下にダウンロードする例。

共有フォルダは実際にはshareフォルダの下にあるので、
そこまでカレントディレクトリを移動する。

[~] # cd /share/bin/

と打つ。


続いてここに、DiCE for Linuxをダウンロードする。
以下と打つ。

[/share/bin] # wget http://www.hi-ho.ne.jp/cgi-bin/user/yoshihiro_e/download.cgi?p=diced019


すると圧縮ファイルがダウンロードされる。

こんな風に表示されるはず。

[/share/bin] # wget http://www.hi-ho.ne.jp/cgi-bin/user/yoshihiro_e/download.c
?p=diced019
--2012-10-24 16:52:52-- http://www.hi-ho.ne.jp/cgi-bin/user/yoshihiro_e/downl
d.cgi?p=diced019
Resolving www.hi-ho.ne.jp... 202.224.157.11
Connecting to www.hi-ho.ne.jp|202.224.157.11|:80... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 302 Found
Location: http://homepage3.nifty.com/sarad/diced01914.tar.gz [following]
--2012-10-24 16:52:52-- http://homepage3.nifty.com/sarad/diced01914.tar.gz
Resolving homepage3.nifty.com... 61.121.100.78
Connecting to homepage3.nifty.com|61.121.100.78|:80... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
Length: 1094082 (1.0M) [application/x-gzip]
Saving to: `diced01914.tar.gz'

100%[======================================>] 1,094,082 3.00M/s in 0.3s

2012-10-24 16:52:52 (3.00 MB/s) - `diced01914.tar.gz' saved [1094082/1094082]


続いて解凍する。以下と打つ。

[/share/bin] # tar zxvf diced01914.tar.gz


無事解答されたら、圧縮ファイルを削除する。以下と打つ。

[/share/bin] # rm -f diced01914.tar.gz


その後、以下と打ちカレントディレクトリを移動。

[/share/bin] # cd DiCE


その後、DiCEを起動し、ドメインレジストラに対応した設定を行うのだけれど、
こちらに関しては詳細に書かれている方がいらっしゃるので解説を譲ります。

6.dicedを実行から12.一度終了してサービスとして起動を参考にしてください。

futurewing.net

12.一度終了してサービスとして起動まで問題なければ、
これにてTurboNASでDiCEが動くわけだけれど、
このままではTurboNASが再起動した際に、DiCEは起動しない。

QNAP Turbo NASでは、起動時にautorun.shと言うスクリプトファイルを参照する。
そこでTurboNASの起動時に、自動的にDiCEが起動する様にautorun.shに設定する。

一度、ログアウトし、文字コードの設定を戻す。

[/share/bin/DiCE] # logout

と入力。

TELNETのログイン前画面に戻るので、
文字コードを設定し直す。以下と打つ。

Microsoft Telnet> set CODESET Shift JIS


その後、再度TurboNASにログインする。
十字キーの上下でコマンド履歴が出るので、
Microsoft Telnet> open IPアドレス ポート番号

を選択し、エンターを押す。

autorun.shはTurboNASの機種毎に違った名前の隠しフォルダに存在するので、
まずは隠しフォルダをマウントする。

機種によるマウントコマンドは以下。

TS-201
[~] # mount -t ext2 /dev/mtdblock4 /tmp/config


TS-109, TS-109P, TS-110, TS-119, TS-209, TS-209P, TS-219, TS-409 (Marvell ARM), TS-419P
[~] # mount -t ext2 /dev/mtdblock5 /tmp/config


TS-439, TS-509, TS-639, TS-809, TS-809U (x86), TS-459, TS-469
[~] # mount -t ext2 /dev/sdx6 /tmp/config


マウントが完了したらviエディタでautorun.shを開く。
以下と入力する。
[~] # vi /tmp/config/autorun.sh


viエディタ上で以下と入力し、保存してviエディタを終了する。
(ただしbinフォルダ以下にDiCEがあると仮定する。)
/share/bin/DiCE/diced -d -l


viエディタはLinux環境では最もメジャーなエディタですが、
Windowsユーザの方々からみると操作方法に戸惑うかも知れません。
(viは入力モードとコマンドモードを切り替えて使用する、と言うのがミソです。)
操作方法に関して説明しているサイト様がいらっしゃるので、そちらにお譲りします。

コロのLinuxサーバー構築

無事保存が終了したら、以下のコマンドを入力して実行権限を設定します。
[~] # chmod +x /tmp/config/autorun.sh


最後にマウントを解除します。

[~] # umount /tmp/config


ここまでやったらlogoutコマンドでTurboNASとの接続を終了し、
quitコマンドでTELENETを終了します。

ここで一回、TurboNASを再起動しましょう。
再起動後、エクスプローラ等でNASのbin/DiCE/log/の下にある
events.logファイルをメモ帳等で開いてみましょう。

再起動した時間でDiCEが起動したログが記載されていれば設定は無事終了です。

ルータなどを再起動し、グローバルIPなどをわざと変更して、
的確に変更されるか、ドメインレジストラの設定ページを見に行きましょう。
(events.logを見ると、IPの変更自体はすぐに感知しているみたいだけど、
 IPが変更されても即座にドメインレジストラへ通知しない事があります。
 負荷設定あたりの問題かしら??)




さて。
Linuxやviに触れたのは10年ぶりのNaotenでしたので、
(と、言っても今回触れたのはさわりだけですが。)
少々、怯えながらの操作でした。

実際、autorun.shをあまり適当に書くと、
TurboNASが起動しなくなる可能性もあります。

しかし逆に、

Linuxで出来る事はTurboNASに行わせる事が出来る。

と言う、
パンドラの箱を開けてしまった様な喜びもありました。

また、今回はTurboNAS以外の解説のほとんどを他サイト様へお譲りしましたが、
基本的に本件に関する質問は、他サイト様ではなくこちらにお寄せ頂ければ幸いです。
勝手にリンクを貼っておいて、勝手にご迷惑をお掛けするわけにもいきませんので…。

次回は何をやろうかな?

今からわくわくしているNaotenだったのでした。

よりよりネットライフを目指して。
それではまた。

   

 
 

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