艦これ戦記146 そのスピードで
Naoten「うーい!おつかれー!」
私は仲間の提督に別れを告げると横須賀鎮守府はずれにある借家に向かう。
今日もつかれた…。足取りは重い。
深海棲艦の侵攻は日増しに激しくなるばかりだ。
私達のような大人が矢面に立てず、
まだ幼い艦娘にまで深海棲艦との戦闘という重責を押し付けてしまう現状──。
私は苦悩していた。
しかし特別な力を持つ彼女たちに頼らざるを得ないのもまた、
我が聯合艦隊の偽らざる厳しい現実なのだ。
(以下、追記へ。)
借家に帰り着いた私はビールのプルタブを引きつつTVのスイッチをひねる。
部屋の電気は付けない。月明かりとTVの明かりがあれば十分だ。
TVからは歌謡曲が流れていた。
しかし唐突にその音声が途切れる。
けたたましい鼓笛隊のラッパ音とともに放送されたのは、
統合運営鎮守府発表の臨時ニュースであった。
それによると7月31日に敵の未知の勢力が押し寄せてくる公算が強いらしい。
「本当…なのか?」
得も知れない恐怖が私の体を駆け抜ける。
覚えているのだ。
敵泊地へ潜入し、未知の深海棲艦と死闘を繰り広げたあの日の事を。
絶望の雨の中で、次々と大破する艦娘を抱きかかえ空に向かって吠えたあの日の事を。
同じ過ちをおかしてはならない。
燃料、弾薬を十分に蓄えなければ。
彼女たちを安全に勝利へと導かねば!!
そんな想いで拳を握りしめふと気づくと
TVからは今月、武功を挙げている上位提督たちのインタビューVTRが放送されていた。
「諸君、奮起せよ!!」
「欲しがりません勝つまでは!」
「インド人を右舷に!」
ブラウン管からは数々の提督からの激励の言葉が繰り返される。
聞くにもなく聞きながら窓から月夜を見上げる。
直後、TVから放送された言葉に私は目を丸くした。
『Naoten提督!!』
唐突に呼ばれ、私は動揺しながらも視線をTVに向ける。
TVに映るその男は制止するスタッフを払いのけ、
愛嬌のある屈託のない笑顔で私の名前を叫び続けた。

ブーーーーッ!!?

は、はは。な、何を言っているんだ彼は!?
未知の敵(イベント)が接近しているのだぞ?
今、その地獄戦線(ランキング)に力を注いだら、私は…艦娘は…。
「Naoten提督は終わったんだ。」
「彼は過去の人間だ。」
周りのスタッフはそう叫ぶと再びマイクを奪おうとする。
しかしTVの人物はマイクを離さずこう続けた。

外はいつのまにか雨が降り出していた。
その中を執務室に向かって走る人影一つ。
誰もいなくなった部屋のつけっぱなしのTVからは、
先ほど中断された歌謡番組の続きが流れていたのであった。
さて…。
今回は物語調で失礼いたしました。
で、でも、ちょ、ちょっとだけだよ!?
ちょっとだけだかんね!!ランキングに力入れるのは!!
資源貯めなきゃイベントはマジやべーんだってばよ!!(悲鳴
Naoten提督 現在 091 位
7月作戦終了まで後、011 日
私は仲間の提督に別れを告げると横須賀鎮守府はずれにある借家に向かう。
今日もつかれた…。足取りは重い。
深海棲艦の侵攻は日増しに激しくなるばかりだ。
私達のような大人が矢面に立てず、
まだ幼い艦娘にまで深海棲艦との戦闘という重責を押し付けてしまう現状──。
私は苦悩していた。
しかし特別な力を持つ彼女たちに頼らざるを得ないのもまた、
我が聯合艦隊の偽らざる厳しい現実なのだ。
(以下、追記へ。)
借家に帰り着いた私はビールのプルタブを引きつつTVのスイッチをひねる。
部屋の電気は付けない。月明かりとTVの明かりがあれば十分だ。
TVからは歌謡曲が流れていた。
しかし唐突にその音声が途切れる。
けたたましい鼓笛隊のラッパ音とともに放送されたのは、
統合運営鎮守府発表の臨時ニュースであった。
それによると7月31日に敵の未知の勢力が押し寄せてくる公算が強いらしい。
「本当…なのか?」
得も知れない恐怖が私の体を駆け抜ける。
覚えているのだ。
敵泊地へ潜入し、未知の深海棲艦と死闘を繰り広げたあの日の事を。
絶望の雨の中で、次々と大破する艦娘を抱きかかえ空に向かって吠えたあの日の事を。
同じ過ちをおかしてはならない。
燃料、弾薬を十分に蓄えなければ。
彼女たちを安全に勝利へと導かねば!!
そんな想いで拳を握りしめふと気づくと
TVからは今月、武功を挙げている上位提督たちのインタビューVTRが放送されていた。
「諸君、奮起せよ!!」
「欲しがりません勝つまでは!」
「インド人を右舷に!」
ブラウン管からは数々の提督からの激励の言葉が繰り返される。
聞くにもなく聞きながら窓から月夜を見上げる。
直後、TVから放送された言葉に私は目を丸くした。
『Naoten提督!!』
唐突に呼ばれ、私は動揺しながらも視線をTVに向ける。
TVに映るその男は制止するスタッフを払いのけ、
愛嬌のある屈託のない笑顔で私の名前を叫び続けた。

ブーーーーッ!!?

は、はは。な、何を言っているんだ彼は!?
未知の敵(イベント)が接近しているのだぞ?
今、その地獄戦線(ランキング)に力を注いだら、私は…艦娘は…。
「Naoten提督は終わったんだ。」
「彼は過去の人間だ。」
周りのスタッフはそう叫ぶと再びマイクを奪おうとする。
しかしTVの人物はマイクを離さずこう続けた。

外はいつのまにか雨が降り出していた。
その中を執務室に向かって走る人影一つ。
誰もいなくなった部屋のつけっぱなしのTVからは、
先ほど中断された歌謡番組の続きが流れていたのであった。
さて…。
今回は物語調で失礼いたしました。
で、でも、ちょ、ちょっとだけだよ!?
ちょっとだけだかんね!!ランキングに力入れるのは!!
資源貯めなきゃイベントはマジやべーんだってばよ!!(悲鳴
Naoten提督 現在 091 位
7月作戦終了まで後、011 日