TimeCan(タイムカン)自主回収
2000年の8月。
日進は21世紀を目前に、
それを記念してタイムカンと言うモノを発売した。
何の事は無い。
缶に入った日進カップヌードルである。
しかしこのタイムカンのウリは、
なんと賞味期限が10年ある事である。
そう、俗に言うタイムカプセルであり、
幼い頃、幼馴染の女の子と桜の木の下に埋めるアレである。
(当然、中には相手の事が好きと書いてあるテガミを入れてある。お互い。)
だが、そんな幸せな体験などせずに過ごした大多数の人にとっては物語でのみ見る話であり、
憧れの一つと言っても過言ではない。
そんな夢を託して少年の心を持った大人たちに向けて発売したのが、
このタイムカンと言うモノだった。
2004年。発売から僅か4年後。
タイムカンの製造工程における不具合が発覚。
実際には10年持たない可能性がある事が日進より発表され、
自主回収が始まった。

箱を埋めたのに、空ける前に桜の木が生えている公園が宅地開発にあい、
行った時にはもう、箱が無かったような。
ある意味そんな顛末である訳だが。
コレに対して日進は、タイムカンの購入値段返金以外のすべを行わない。
別に慰謝料が欲しいなんてこれっぽっちも思わない。
また次の10年に向けて、せめてもう一回タイムカンを作り、交換して欲しい。
我が家に佇むタイムカンを見ていると、
お金では買えない価値を、考えずには居られない。

どんなものにも情はうつる。カンの凹みが10年の重みを物語る。
賞味期限最後の月(2010年8月)に食べるのが夢だった。
日進は21世紀を目前に、
それを記念してタイムカンと言うモノを発売した。
何の事は無い。
缶に入った日進カップヌードルである。
しかしこのタイムカンのウリは、
なんと賞味期限が10年ある事である。
そう、俗に言うタイムカプセルであり、
幼い頃、幼馴染の女の子と桜の木の下に埋めるアレである。
(当然、中には相手の事が好きと書いてあるテガミを入れてある。お互い。)
だが、そんな幸せな体験などせずに過ごした大多数の人にとっては物語でのみ見る話であり、
憧れの一つと言っても過言ではない。
そんな夢を託して少年の心を持った大人たちに向けて発売したのが、
このタイムカンと言うモノだった。
2004年。発売から僅か4年後。
タイムカンの製造工程における不具合が発覚。
実際には10年持たない可能性がある事が日進より発表され、
自主回収が始まった。

弊社が2000年8月から製造・販売いたしました缶入りカップヌードル「TimeCan(タイムカン)」の一部において缶の巻き締め不良が原因で缶内に空気が入り、品質に影響する可能性が生じたため、2004年3月より新聞、雑誌や弊社ホームページで告知し、全品自主回収を進めて参りました。
さらに徹底を期すため、この度あらためて全品自主回収へのご協力のお願いをさせていただきます。
該当商品をまだお手元に保管されているお客様は、ダンボールへの箱詰めや、輸送途中で破けないように補強された紙袋などで梱包していただき、下記送付先まで代金着払いにてお送りいただきますようお願い申し上げます。後日、商品代金を送付させていただきます。
また、該当商品を保管されているお知り合いの方がいらっしゃいましたら、お手数ですが回収対象品であることをお伝えください。
賞味期間の10年間を楽しみにしていただいた皆様には、ご期待に添えず深くお詫び申し上げます。再びこのようなことの無いように一層の管理体制の強化に努めておりますので、ご理解とご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
箱を埋めたのに、空ける前に桜の木が生えている公園が宅地開発にあい、
行った時にはもう、箱が無かったような。
ある意味そんな顛末である訳だが。
コレに対して日進は、タイムカンの購入値段返金以外のすべを行わない。
別に慰謝料が欲しいなんてこれっぽっちも思わない。
また次の10年に向けて、せめてもう一回タイムカンを作り、交換して欲しい。
我が家に佇むタイムカンを見ていると、
お金では買えない価値を、考えずには居られない。

どんなものにも情はうつる。カンの凹みが10年の重みを物語る。
賞味期限最後の月(2010年8月)に食べるのが夢だった。