アナログゲームライフ034 ファーストインプレッション:ウィッチ・トライアル 魔女裁判
8月9日(日)、三鷹で行われた「中央・総武線ボードゲームフェスタ」で購入してきた
8月1日発売のニューゲームズオーダーさんの新作「ウィッチ・トライアル 魔女裁判」。

曼荼羅同様、こちらも早速プレイ出来ましたのでファーストインプレッション記事を掲載いたします。
(以下、追記へ。)
まずこちらのゲームにはゲーム内通貨が必要ですが付属しておりません。
自前で$5単位で$3,000分くらいのゲーム通貨を用意して下さいとの事。
そこで魔女裁判と同日、
ニューゲームズオーダーさんから発売したゲーム紙幣も同時購入しました。

宝石の煌きをプレイしてからこっち、
雰囲気のある通貨はゲームの格式を引き上げると感じておりました。
(宝石の煌きのコインは通貨的用途ではありますがモチーフは宝石ですけどね。)
ポーカーチップがズッシリな感じで結構良いと聞くので購入を検討しておりましたが
どうにもボードゲームの雰囲気に合わなそうで二の足を踏んでおり、
今回のゲーム紙幣の発売は待ちに待ったものでございました。
(電力会社とかに使いたいと思っとります。電力会社持ってないけど。)

本物の紙幣の様な、厚手でザラッとした手触りで、
これは良い仕事してますねぇ。
と、話を魔女裁判に戻します。
ルール
準備
1.銀行として$3,000分程度の貨幣を用意しゲーム盤の脇に配置する。

ゲーム盤
2.各プレイヤーに$50を配る。
3.以下のカード90枚をシャッフルし山札を作る。
容疑者カード 23枚
告発カード 23枚
証拠カード 21枚
動議カード 20枚
反論カード 3枚
4.各プレイヤーにカード山札から6枚ずつカードを配る。
5.山札から5枚引き、山札の隣に表向きに1列に並べる。この5枚は場札と呼ぶ。
手番
手番で行える事は以下の4つから1つだけ。
1.カードを1枚買う。
場札の中からカードを1枚買う。
場札には以下の様に値段がついている。

どれか1枚を購入した場合、山札から追加で1枚手札に加える。
(つまり合計2枚入手した事になる。)
その後、場札の全てのカードが左に詰まり、
$20の位置に山札から1枚補充される。
なお、手札枚数に上限はない。
2.事件を1つ作る。
容疑者(Suspect)カードと告発(Charge)カードを
1枚ずつ組み合わせると「事件」を作る事が出来る。
ただし1枚を手札から、
もう1枚を場札から選んで組み合わせる事でしか「事件」は作成できない。
「事件」を作成する為に場札から1枚取ったら、
手札からもう1枚を加えて自分の前に2枚を配置する。
その後、場札の全てのカードが左に詰まり、
$20の位置に山札から1枚補充される。
なお、「事件」はプレイヤー毎に1つまでしか作成出来ない。
3.事件の弁護を担当する。
他のプレイヤーが作成した「事件」を1つ選び
弁護人として参加する事を表明する。
この場合、裁判(後述)が開始される。
4.自分の事件の検察側を担当する。
これを選択した場合、他のプレイヤーはダイスを2個ふる。
2個のダイスの合計が最も少ないプレイヤーは「公選弁護人」となり、
裁判(後述)が開始される。
なお、公選弁護人は強制であり拒否できない。
上記をプレイヤーが「事件」を作成できなくなるまで繰り返し、
最終的に最も多くの金額を稼いだプレイヤーが勝利となる。
裁判
手番で3、或いは4が選ばれた場合、裁判が発生する。
裁判となった「事件」を作成したプレイヤーは必ず検察側となる。
裁判準備
以下の手順で裁判の準備を行う。
1.「事件」として構成された容疑者カード、告発カードを
ゲーム盤の所定の位置に配置する。
(これにより「事件」は自分の手元を離れ、
裁判終了後、新たな「事件」が作成出来る様になる。)
2.容疑者カードと告発カードの右上の数値と
告発カードの特殊効果の3つを足して陪審値を計算し、
ゲーム盤上の陪審席エリアに判事マーカーを配置する。
この値が大きければ不審度が高く有罪になりやすい。
この値が小さければ不審度が低く無罪になりやすい。
3.告発カードに書かれている金額を銀行から裁判料としてゲーム盤の上部に配置する。

1~3までの処理を全て行った時点のゲーム盤の様子。
容疑者「アナベラ・シャープ」は4、告発「邪悪」は6で合計10だが、
邪悪の告発カードはアナベラ・シャープと上品な背高アニーが容疑者の場合、-2の効果になり合計8となる。
邪悪は$150の裁判料となる案件なので上部に$150を配置する。
4.容疑者カードに書かれている金額が弁護料として即座に銀行から弁護人プレイヤーに支払われる。
(写真の例のアナベラ・シャープの場合は$20。)
裁判開始
検察側は被告人を有罪にすべく、弁護側は無罪にすべく
以下の手順で裁判が行われる。
1.検察側プレイヤーが弁論(手札を好きなだけ使う)を行う。
(まったくカードを出さなくても良い。)
2.検察側プレイヤーが弁護側プレイヤーに司法取引(後述)を行う。
(司法取引を行わなくても良い。)
3.弁護側プレイヤーが弁論(手札を好きなだけ使う)を行う。
(まったくカードを出さなくても良い。)
4.弁護側プレイヤーが検察側プレイヤーに司法取引(後述)を行う。
(司法取引を行わなくても良い。)
5.検察側プレイヤーが最終弁論(手札を1枚だけ使う)を行う。
(まったくカードを出さなくても良い。)
6.検察側プレイヤーが弁護側プレイヤーに司法取引(後述)を行う。
(司法取引を行わなくても良い。)
7.判決(後述)が下され、勝利側プレイヤーにゲーム盤上部に配置されている裁判料が全額支払われる。
8.裁判で使用された全てのカードを捨て札に移動する。
ただし反論カードだけは捨て札にせず、使用された側のプレイヤーの手札となる。
手札の効果について
5種類全てのカードは裁判で効果を発揮する。
司法取引について
このゲーム最大の魅せ場。
ゲーム盤に配置された裁判料を特定の割合で分け合う事を提案する。
合意に至った場合、司法取引を持ちかけた側の勝利で裁判をただちに終了させ、
裁判料を合意した金額で分け合う。
裁判に負ければ$1も入手できないので、不利側には交渉に応じる余地がある。
判決について
最終弁論とその後の司法取引を経ても決着がつかない場合、
判決処理にもつれ込む。
検察側がダイスを2個振り判事マーカーが置いてある数値と合算する。
その値が13以上であれば有罪で検察側の勝利。
12以下であれば無罪で弁護側の勝利となる。
プレイ開始
曼荼羅プレイと同日、Naotenがお盆休みだったので無理やり来てもらった2x4さん、
そしてココさん含めて3人でプレイを開始。
(実際にはその日最初にプレイしたのがこのゲームでした。)
やはり最初はルールがいまいちぴんとこないままプレイ開始。

とりあえず各自、事件を作るもお互い相手の事件に乗って行かない状況。
あとで考えてみると積極的に弁護人として乗り込むべきだった。
弁護側は裁判の勝敗に関係なく即座に弁護料を貰える訳だし。
そこを見越してか、
2x4さんは弁護料の安い容疑者でばかり事件を作り出す。

こいつら。
なお、2x4さんは何故か左側の容疑者に妙に固執していた。
これは渋い(ーー;
たった$5である。
誰も弁護人にならないと見てとるや公選弁護人を立て
強制的に招集される(;´д⊂)
またここで2x4さんの取引上手スキルが複数回発動。
「$110、$20の割合でどうよ?無論、僕が$110ね。」
「敗けて$0になるくらいならサ。ここは$10貰って妥協しておけば??」
基本的にアコギ(^^;;;
故に判決までもつれ込む事が多かった印象。
(実際、そこで2x4さんが勝つ事も多かったのだけれど。)
一方Naotenは圧倒的に有利な状態でも
$60、$40くらいの割合で司法取引を持ちかけ、
あまり得は出来ないが確実に報酬を頂いていった。
ココさんはかなり有利に裁判を進めるも、
判決ダイスで3以上を出せば良い所で
1、1のゾロ目を出してまさかの逆転裁判を食らったり、
あまり裁判に参加しなかったりと目立った動きが無い印象だった。
結果。
ココさん $615
2x4さん $540
Naoten $510
でまさかのココさん勝利!!
感想
このゲーム。
裁判の皮を被った交渉ゲームですね。
カードの引きによって手なりで勝つ事も出来ますが、
そう言うカードを駆使しまくるのではなく、
如何にお互い損失なくWinWinの関係になるか、
そう言った所の妥協点を探りあうゲームだと思いました。
その点、Naotenはカードをビシバシ使って、
圧倒的優位に立ってから司法取引と言う悪手で、
一方で1位のココさんはできるだけカードを使わず司法取引を持ちかけるスタンスでした。
2x4さんはNaoten同様ビシバシとカードを使ってましたが、
本当に「はした金」(笑)での司法取引しかしなかったので、
その分利益をあげた感じでしょうか。
事件が作成できなくなるのがゲームの終了条件なので
「あれ?そうか終わりか?」と言う拍子抜けた感じで終わるのが
盛り上がり的にちょい残念でしたが
ゲーム中は次はどんな手で相手を言いくるめようかと考えるのが楽しいそんなゲームでございました。
お値段も手頃、箱も小さいので、
チャンスがあれば是非、プレイしてみてくださいませ。
(ただ前述の通り紙幣が付属しないので注意です。)
良いアナログゲームライフを!
それではまた!
魔女裁判が定価1,800円、ゲーム紙幣が定価1,500円でございます。
8月1日発売のニューゲームズオーダーさんの新作「ウィッチ・トライアル 魔女裁判」。

曼荼羅同様、こちらも早速プレイ出来ましたのでファーストインプレッション記事を掲載いたします。
(以下、追記へ。)
ウィッチ・トライアル 魔女裁判
作:James Ernest
メーカー:ニューゲームズオーダー(オリジナル:Cheapass Games)
プレイ人数:3-7人 プレイ時間:45分
作:James Ernest
メーカー:ニューゲームズオーダー(オリジナル:Cheapass Games)
プレイ人数:3-7人 プレイ時間:45分
まずこちらのゲームにはゲーム内通貨が必要ですが付属しておりません。
自前で$5単位で$3,000分くらいのゲーム通貨を用意して下さいとの事。
そこで魔女裁判と同日、
ニューゲームズオーダーさんから発売したゲーム紙幣も同時購入しました。

宝石の煌きをプレイしてからこっち、
雰囲気のある通貨はゲームの格式を引き上げると感じておりました。
(宝石の煌きのコインは通貨的用途ではありますがモチーフは宝石ですけどね。)
ポーカーチップがズッシリな感じで結構良いと聞くので購入を検討しておりましたが
どうにもボードゲームの雰囲気に合わなそうで二の足を踏んでおり、
今回のゲーム紙幣の発売は待ちに待ったものでございました。
(電力会社とかに使いたいと思っとります。電力会社持ってないけど。)

本物の紙幣の様な、厚手でザラッとした手触りで、
これは良い仕事してますねぇ。
と、話を魔女裁判に戻します。
ルール
準備
1.銀行として$3,000分程度の貨幣を用意しゲーム盤の脇に配置する。

ゲーム盤
2.各プレイヤーに$50を配る。
3.以下のカード90枚をシャッフルし山札を作る。
容疑者カード 23枚
告発カード 23枚
証拠カード 21枚
動議カード 20枚
反論カード 3枚
4.各プレイヤーにカード山札から6枚ずつカードを配る。
5.山札から5枚引き、山札の隣に表向きに1列に並べる。この5枚は場札と呼ぶ。
手番
手番で行える事は以下の4つから1つだけ。
1.カードを1枚買う。
場札の中からカードを1枚買う。
場札には以下の様に値段がついている。

どれか1枚を購入した場合、山札から追加で1枚手札に加える。
(つまり合計2枚入手した事になる。)
その後、場札の全てのカードが左に詰まり、
$20の位置に山札から1枚補充される。
なお、手札枚数に上限はない。
2.事件を1つ作る。
容疑者(Suspect)カードと告発(Charge)カードを
1枚ずつ組み合わせると「事件」を作る事が出来る。
ただし1枚を手札から、
もう1枚を場札から選んで組み合わせる事でしか「事件」は作成できない。
「事件」を作成する為に場札から1枚取ったら、
手札からもう1枚を加えて自分の前に2枚を配置する。
その後、場札の全てのカードが左に詰まり、
$20の位置に山札から1枚補充される。
なお、「事件」はプレイヤー毎に1つまでしか作成出来ない。
3.事件の弁護を担当する。
他のプレイヤーが作成した「事件」を1つ選び
弁護人として参加する事を表明する。
この場合、裁判(後述)が開始される。
4.自分の事件の検察側を担当する。
これを選択した場合、他のプレイヤーはダイスを2個ふる。
2個のダイスの合計が最も少ないプレイヤーは「公選弁護人」となり、
裁判(後述)が開始される。
なお、公選弁護人は強制であり拒否できない。
上記をプレイヤーが「事件」を作成できなくなるまで繰り返し、
最終的に最も多くの金額を稼いだプレイヤーが勝利となる。
裁判
手番で3、或いは4が選ばれた場合、裁判が発生する。
裁判となった「事件」を作成したプレイヤーは必ず検察側となる。
裁判準備
以下の手順で裁判の準備を行う。
1.「事件」として構成された容疑者カード、告発カードを
ゲーム盤の所定の位置に配置する。
(これにより「事件」は自分の手元を離れ、
裁判終了後、新たな「事件」が作成出来る様になる。)
2.容疑者カードと告発カードの右上の数値と
告発カードの特殊効果の3つを足して陪審値を計算し、
ゲーム盤上の陪審席エリアに判事マーカーを配置する。
この値が大きければ不審度が高く有罪になりやすい。
この値が小さければ不審度が低く無罪になりやすい。
3.告発カードに書かれている金額を銀行から裁判料としてゲーム盤の上部に配置する。

1~3までの処理を全て行った時点のゲーム盤の様子。
容疑者「アナベラ・シャープ」は4、告発「邪悪」は6で合計10だが、
邪悪の告発カードはアナベラ・シャープと上品な背高アニーが容疑者の場合、-2の効果になり合計8となる。
邪悪は$150の裁判料となる案件なので上部に$150を配置する。
4.容疑者カードに書かれている金額が弁護料として即座に銀行から弁護人プレイヤーに支払われる。
(写真の例のアナベラ・シャープの場合は$20。)
裁判開始
検察側は被告人を有罪にすべく、弁護側は無罪にすべく
以下の手順で裁判が行われる。
1.検察側プレイヤーが弁論(手札を好きなだけ使う)を行う。
(まったくカードを出さなくても良い。)
2.検察側プレイヤーが弁護側プレイヤーに司法取引(後述)を行う。
(司法取引を行わなくても良い。)
3.弁護側プレイヤーが弁論(手札を好きなだけ使う)を行う。
(まったくカードを出さなくても良い。)
4.弁護側プレイヤーが検察側プレイヤーに司法取引(後述)を行う。
(司法取引を行わなくても良い。)
5.検察側プレイヤーが最終弁論(手札を1枚だけ使う)を行う。
(まったくカードを出さなくても良い。)
6.検察側プレイヤーが弁護側プレイヤーに司法取引(後述)を行う。
(司法取引を行わなくても良い。)
7.判決(後述)が下され、勝利側プレイヤーにゲーム盤上部に配置されている裁判料が全額支払われる。
8.裁判で使用された全てのカードを捨て札に移動する。
ただし反論カードだけは捨て札にせず、使用された側のプレイヤーの手札となる。
手札の効果について
5種類全てのカードは裁判で効果を発揮する。
証拠カード:

証拠カードを出す場合、カードに表示されている2つの数値に注視する。
上の数値が検察側が出した場合の値、
下の数値が弁護側が出した場合の値となる。
その値の分、判事マーカーを増減させる。
また判事マーカーが1~12の範囲から出る事はない。
容疑者カード:

通常は容疑者として扱う容疑者カードは裁判時は証人として扱う。
このカードを出した場合、ダイスを1個振る。
このカードの右上の数値以上の値が出た場合、証言は成功する。
証言に成功した場合、このカードの右上の数値分、判事マーカーを増減する。
(検察側の場合は増加、弁護側の場合は減少させる。)
また判事マーカーが1~12の範囲から出る事はない。
告発カード:

告発カードをプレイすると現在の告発内容が差し替わり刑量が変化する。
現在の告発カードよりも右上の数値が少なければその分、判事マーカーを減少させ、
現在の告発カードよりも右上の数値が多ければその分、判事マーカーを増加させる。
なお、告発カードに記載された特定の容疑者との組み合わせ値も加味するが
この裁判の裁判料に変化はおきない。
また判事マーカーが1~12の範囲から出る事はない。
動議カード:

様々な特殊な効果をもったカードで、大体どれも強力な効果を持つ。
反論カード:

相手プレイヤーの弁論中に使用できる唯一のカードで、
相手が使用した動議カードの効果を打ち消す。
なお、各カードをプレイする場合は一言二言添えて、
弁論チックにする事が推奨されております。

証拠カードを出す場合、カードに表示されている2つの数値に注視する。
上の数値が検察側が出した場合の値、
下の数値が弁護側が出した場合の値となる。
その値の分、判事マーカーを増減させる。
また判事マーカーが1~12の範囲から出る事はない。
容疑者カード:

通常は容疑者として扱う容疑者カードは裁判時は証人として扱う。
このカードを出した場合、ダイスを1個振る。
このカードの右上の数値以上の値が出た場合、証言は成功する。
証言に成功した場合、このカードの右上の数値分、判事マーカーを増減する。
(検察側の場合は増加、弁護側の場合は減少させる。)
また判事マーカーが1~12の範囲から出る事はない。
告発カード:

告発カードをプレイすると現在の告発内容が差し替わり刑量が変化する。
現在の告発カードよりも右上の数値が少なければその分、判事マーカーを減少させ、
現在の告発カードよりも右上の数値が多ければその分、判事マーカーを増加させる。
なお、告発カードに記載された特定の容疑者との組み合わせ値も加味するが
この裁判の裁判料に変化はおきない。
また判事マーカーが1~12の範囲から出る事はない。
動議カード:

様々な特殊な効果をもったカードで、大体どれも強力な効果を持つ。
反論カード:

相手プレイヤーの弁論中に使用できる唯一のカードで、
相手が使用した動議カードの効果を打ち消す。
なお、各カードをプレイする場合は一言二言添えて、
弁論チックにする事が推奨されております。
司法取引について
このゲーム最大の魅せ場。
ゲーム盤に配置された裁判料を特定の割合で分け合う事を提案する。
合意に至った場合、司法取引を持ちかけた側の勝利で裁判をただちに終了させ、
裁判料を合意した金額で分け合う。
裁判に負ければ$1も入手できないので、不利側には交渉に応じる余地がある。
判決について
最終弁論とその後の司法取引を経ても決着がつかない場合、
判決処理にもつれ込む。
検察側がダイスを2個振り判事マーカーが置いてある数値と合算する。
その値が13以上であれば有罪で検察側の勝利。
12以下であれば無罪で弁護側の勝利となる。
プレイ開始
曼荼羅プレイと同日、Naotenがお盆休みだったので無理やり来てもらった2x4さん、
そしてココさん含めて3人でプレイを開始。
(実際にはその日最初にプレイしたのがこのゲームでした。)
やはり最初はルールがいまいちぴんとこないままプレイ開始。

とりあえず各自、事件を作るもお互い相手の事件に乗って行かない状況。
あとで考えてみると積極的に弁護人として乗り込むべきだった。
弁護側は裁判の勝敗に関係なく即座に弁護料を貰える訳だし。
そこを見越してか、
2x4さんは弁護料の安い容疑者でばかり事件を作り出す。

こいつら。
なお、2x4さんは何故か左側の容疑者に妙に固執していた。
これは渋い(ーー;
たった$5である。
誰も弁護人にならないと見てとるや公選弁護人を立て
強制的に招集される(;´д⊂)
またここで2x4さんの取引上手スキルが複数回発動。
「$110、$20の割合でどうよ?無論、僕が$110ね。」
「敗けて$0になるくらいならサ。ここは$10貰って妥協しておけば??」
基本的にアコギ(^^;;;
故に判決までもつれ込む事が多かった印象。
(実際、そこで2x4さんが勝つ事も多かったのだけれど。)
一方Naotenは圧倒的に有利な状態でも
$60、$40くらいの割合で司法取引を持ちかけ、
あまり得は出来ないが確実に報酬を頂いていった。
ココさんはかなり有利に裁判を進めるも、
判決ダイスで3以上を出せば良い所で
1、1のゾロ目を出してまさかの逆転裁判を食らったり、
あまり裁判に参加しなかったりと目立った動きが無い印象だった。
結果。
ココさん $615
2x4さん $540
Naoten $510
でまさかのココさん勝利!!
感想
このゲーム。
裁判の皮を被った交渉ゲームですね。
カードの引きによって手なりで勝つ事も出来ますが、
そう言うカードを駆使しまくるのではなく、
如何にお互い損失なくWinWinの関係になるか、
そう言った所の妥協点を探りあうゲームだと思いました。
その点、Naotenはカードをビシバシ使って、
圧倒的優位に立ってから司法取引と言う悪手で、
一方で1位のココさんはできるだけカードを使わず司法取引を持ちかけるスタンスでした。
2x4さんはNaoten同様ビシバシとカードを使ってましたが、
本当に「はした金」(笑)での司法取引しかしなかったので、
その分利益をあげた感じでしょうか。
事件が作成できなくなるのがゲームの終了条件なので
「あれ?そうか終わりか?」と言う拍子抜けた感じで終わるのが
盛り上がり的にちょい残念でしたが
ゲーム中は次はどんな手で相手を言いくるめようかと考えるのが楽しいそんなゲームでございました。
お値段も手頃、箱も小さいので、
チャンスがあれば是非、プレイしてみてくださいませ。
(ただ前述の通り紙幣が付属しないので注意です。)
良いアナログゲームライフを!
それではまた!
魔女裁判が定価1,800円、ゲーム紙幣が定価1,500円でございます。