12月12日(土)10時から翌13日(日)14時半まで開催された
冬のこたつ重ゲー会の様子をリポートいたします。
今回はその2です。

ある意味で、このゲーム会でのメインゲーム!
(以下、追記へ。)
12日(土) 16:00
午前10時から開始したこのボードゲーム会。
既に6時間が経過しており消化したゲームはたったの1つと言う現状ではありましたが、
しかしそれは全て予定通り。
今回のテーマは「重ボードゲーム」。
重いのバッチコイなのでございます。
とは言え、
6時間のプレイが水泡に帰す様な展開に、
正常な精神状態を維持できる人間等いるはずもなく、
続くボードゲームの説明をしている中、
帰した水泡に乗って船を漕ぎこっくりこっくりとしだすプリカッツさん等が現れる始末。
こりゃイカンとルール説明も程々に、
いよいよメインゲーム「カヴェルナ:洞窟の農夫たち」を開始。
そうなんです、面白いのですよコレ。
1度始めてしまえば寝る暇など忘れてしまうほどに。
今回はルール説明の手間を省く目的も兼ねて、
印刷済みの自作のリファレンスを皆に配布。

部屋タイルを見ただけでは解らない詳細な説明付き。
これにより初プレイではどうしても見落としてしまいがちな
部屋タイルの効能に関して、各自かなり理解してもらえた様子。
良かった良かったと胸を撫で下ろしつつプレイ開始。
プレイ序盤~中盤にかけては
スタートプレイヤーをココさんから早々に奪ったアピさんが猛威を奮い、
ルビーなどの希少リソースを独占する。
それらを駆使して主に洞窟側の開拓を優先しながらロバとのシナジーを産んでいった。

採掘所、炭鉱所とロバのシナジー、そして鉱床とロバの相性の良さが光るアピさんの自宅ボード。
また部屋は極わずかでほとんど鉱床で埋めると言うプレイスタイル。
鉱床の設置には資源は使わず必要なのはアクションスペースの専有のみなので
「資源を獲得」→「部屋を建てる」と言う二度手間を、
「アクションスペースの獲得」だけで済ませるのは非常に効果的に見えました。
後述しますが、今回(手前味噌ですが)部屋リスト完備のおかげか
アピさん以外のプレイヤーは部屋の獲得に走りまくり、
最後は得点部屋を奪い合うと言う酷い消耗戦になっておりまして、
記事を書きながら振り返って考えてみると、
勝ち筋をかぶらせないと言う意味で有効だったと思いました。
(鉱床はそれ単体で点数を持ちます。)
そんなアピさんの下家が2x4さん。
リハーサルの際は探索無双でトップぶっちぎりだった彼でしたが、
今回は終盤まで探索を封印。
むむむ?今回はプレイスタイルを変えてきたか!?と思うも
リハーサル時同様、音速で「切り株室」を取得する2x4氏。

2x4さんと言えば切り株室。
この切り株室はかなり使えると思うんですよね。
種を植えていない畑を、一時的に動物の設置場所に出来る為、
序盤、施設が充実していない段階で非常に強い。
ただ前回のカヴェルナでは飛ぶ鳥を落とす勢いだった2x4さんも、
エルドリッチホラーでSAN値をゴリゴリ削られた所為か
勝ち筋が(たぶん本人にも)見えない雰囲気。
後半、ようやく勝ち筋が見えるまでしばらく苦戦が続きます。
一方、スタートプレイヤーを一瞬にして奪われ、
結果として最終手番プレイヤーになってしまったココさん。
解せぬ。と言う顔をしながらプレイしておりました。
アピさんが洞窟を優先したのに対し、
ココさんは農場を優先した方向性。

動物を多く要し、最終的な得点時、
家畜と犬の点数では1位になったもののそれを活かしての得点化が出来ず。
せめて飼料部屋でも設置できていればまた少し違ったのですが……。
と、そんな中、いつも通りの抜群の勝負勘を見せつけたのはプリさん。
ココさんに次ぐ動物数を誇りつつ、
タイルを増やす事にドワーフを使用せず、
空いたその手番で得点系の部屋タイルを次々と購入。

重要な部屋タイルを後半、立て続けに抑えたプリさんのボード。
5人プレイと言う比較的大人数でのプレイにおいて、
真の敵は得点系部屋タイルの枯渇でありました。
リビング以外の部屋は各1枚しかないので取り合いとなる訳です。
その間隙(かんげき)を縫って必要十分な得点タイルを取れたのはプリさんでした。
実際、2x4さんとココさんは、
プリさんが取得した「備蓄倉庫」を自身の決め手にしようとしていたし、
Naotenも地形タイルを完備し終わって「主倉庫」を取ろうとした時には既に
プリさんに先手を打たれていたのです。
プリカッツ、相変わらず恐ろしい子!

そしてNaotenはと言えば
中盤頃に皆が異様な勢いで部屋タイルを購入している事に気づき危機感を覚える。
そこで方針を転換し、コストがかさむがリビングを大量に設置する事とする。
リビングは唯一複数枚存在する部屋であり、
多人数プレイでの奪い合いに強い。
ただリビングだけでは1枚勝利点3にしかならない。
であれば鉱床+ロバ(3+1点)の方が点数が高いしコストが安い。
そこで狙ったのが談話ルームであった。
この談話ルーム、設置コストが特異な上に、
設置には少し工夫が必要であり、
思いつきで設置するには荷が重い為乱戦に強い様に感じる。

少々解りづらい文面だが、「この部屋に隣接するリビング」の数は勝ち点にも影響する。
とは言え、
Naotenに点数をとらせない為に、
誰かに取られる可能性もあったので気が気ではなくリビングを完全設置する前に購入。
最終的には四方にリビングの設置を終えなんとか高得点に結びついた。

得点計算時のNaotenの自宅ボード。談話ルームだけで脅威の16点。
(計算しやすい様に動物を一箇所に集めています。)
結果。
*プリさんの減点の帳消しは部屋タイル「書斎部屋」の効果による。
2位のプリさんと僅か4点差、辛くもNaotenが勝利(;´д⊂)
Naotenはカヴェルナ初プレイ時にはたったの45点しか取れずに惨憺たる有り様でした。
しかし今回、初プレイのプレイヤー含めて全員、60点超え。
人数によりボードの構成が変わるので単純には比較できませんが、
それにしても皆、最初からセンスがあると言わざるをえません。
プレイを終えての感想としては、
多人数プレイでは勝ち筋をかぶらせてはいけない、と言う事。
プリさん、2x4さん、ココさんは微妙に勝ち筋が被っており、
その中で得点に繋がる部屋タイルを獲得できたプリさんが美味しい所を総取りした感じ。
一方、アピさんのロバ戦法は今回の盤面では競合者がおらず強力で、
誰にも邪魔されずに悠々自適に発展する事の重要性を認識させられました。
(残念ながら農場が手薄で点数は思ったほど伸びませんでしたが。)
カヴェルナではプレイ人数に応じてボードが変わるとはいえ、
アクションスペースは毎度奪い合い。
多人数には多人数の勝ち方と言うのがあるのだなぁと、
強く痛感したNaotenだったのでした。
そして気づけば時間は深夜0時になっていた。
途中、晩飯を食すために小一時間ほど休憩したりはしたけども、
なんと8時間にも及ぶ激戦だったのである(;´д⊂)
恐るべし……重ゲーよ……。
ここで翌朝より仕事の2x4氏が帰宅。
プレイ人数は5人から4人に減ってしまったが、
騒ぎを聞きつけて1名の勇者が参戦しプレイ人数は5名に復帰。
その5人目が大旋風を巻き起こすことを、
そこに居る誰もがまだ知らずに居たのでした。
だがそれはまた別の話……、
次回その3(最終)へ続く!
良いアナログゲームライフを。
それではまた。
アナログゲームライフ057 冬のこたつ重ゲー会 その1
アナログゲームライフ058 冬のこたつ重ゲー会 その2
アナログゲームライフ059 冬のこたつ重ゲー会 その3(最終)
冬のこたつ重ゲー会の様子をリポートいたします。
今回はその2です。

ある意味で、このゲーム会でのメインゲーム!
(以下、追記へ。)
12日(土) 16:00
午前10時から開始したこのボードゲーム会。
既に6時間が経過しており消化したゲームはたったの1つと言う現状ではありましたが、
しかしそれは全て予定通り。
今回のテーマは「重ボードゲーム」。
重いのバッチコイなのでございます。
とは言え、
6時間のプレイが水泡に帰す様な展開に、
正常な精神状態を維持できる人間等いるはずもなく、
続くボードゲームの説明をしている中、
帰した水泡に乗って船を漕ぎこっくりこっくりとしだすプリカッツさん等が現れる始末。
こりゃイカンとルール説明も程々に、
いよいよメインゲーム「カヴェルナ:洞窟の農夫たち」を開始。
そうなんです、面白いのですよコレ。
1度始めてしまえば寝る暇など忘れてしまうほどに。
今回はルール説明の手間を省く目的も兼ねて、
印刷済みの自作のリファレンスを皆に配布。

部屋タイルを見ただけでは解らない詳細な説明付き。
これにより初プレイではどうしても見落としてしまいがちな
部屋タイルの効能に関して、各自かなり理解してもらえた様子。
良かった良かったと胸を撫で下ろしつつプレイ開始。
プレイ序盤~中盤にかけては
スタートプレイヤーをココさんから早々に奪ったアピさんが猛威を奮い、
ルビーなどの希少リソースを独占する。
それらを駆使して主に洞窟側の開拓を優先しながらロバとのシナジーを産んでいった。

採掘所、炭鉱所とロバのシナジー、そして鉱床とロバの相性の良さが光るアピさんの自宅ボード。
また部屋は極わずかでほとんど鉱床で埋めると言うプレイスタイル。
鉱床の設置には資源は使わず必要なのはアクションスペースの専有のみなので
「資源を獲得」→「部屋を建てる」と言う二度手間を、
「アクションスペースの獲得」だけで済ませるのは非常に効果的に見えました。
後述しますが、今回(手前味噌ですが)部屋リスト完備のおかげか
アピさん以外のプレイヤーは部屋の獲得に走りまくり、
最後は得点部屋を奪い合うと言う酷い消耗戦になっておりまして、
記事を書きながら振り返って考えてみると、
勝ち筋をかぶらせないと言う意味で有効だったと思いました。
(鉱床はそれ単体で点数を持ちます。)
そんなアピさんの下家が2x4さん。
リハーサルの際は探索無双でトップぶっちぎりだった彼でしたが、
今回は終盤まで探索を封印。
むむむ?今回はプレイスタイルを変えてきたか!?と思うも
リハーサル時同様、音速で「切り株室」を取得する2x4氏。

2x4さんと言えば切り株室。
この切り株室はかなり使えると思うんですよね。
種を植えていない畑を、一時的に動物の設置場所に出来る為、
序盤、施設が充実していない段階で非常に強い。
ただ前回のカヴェルナでは飛ぶ鳥を落とす勢いだった2x4さんも、
エルドリッチホラーでSAN値をゴリゴリ削られた所為か
勝ち筋が(たぶん本人にも)見えない雰囲気。
後半、ようやく勝ち筋が見えるまでしばらく苦戦が続きます。
一方、スタートプレイヤーを一瞬にして奪われ、
結果として最終手番プレイヤーになってしまったココさん。
解せぬ。と言う顔をしながらプレイしておりました。
アピさんが洞窟を優先したのに対し、
ココさんは農場を優先した方向性。

動物を多く要し、最終的な得点時、
家畜と犬の点数では1位になったもののそれを活かしての得点化が出来ず。
せめて飼料部屋でも設置できていればまた少し違ったのですが……。
と、そんな中、いつも通りの抜群の勝負勘を見せつけたのはプリさん。
ココさんに次ぐ動物数を誇りつつ、
タイルを増やす事にドワーフを使用せず、
空いたその手番で得点系の部屋タイルを次々と購入。

重要な部屋タイルを後半、立て続けに抑えたプリさんのボード。
5人プレイと言う比較的大人数でのプレイにおいて、
真の敵は得点系部屋タイルの枯渇でありました。
リビング以外の部屋は各1枚しかないので取り合いとなる訳です。
その間隙(かんげき)を縫って必要十分な得点タイルを取れたのはプリさんでした。
実際、2x4さんとココさんは、
プリさんが取得した「備蓄倉庫」を自身の決め手にしようとしていたし、
Naotenも地形タイルを完備し終わって「主倉庫」を取ろうとした時には既に
プリさんに先手を打たれていたのです。
プリカッツ、相変わらず恐ろしい子!

そしてNaotenはと言えば
中盤頃に皆が異様な勢いで部屋タイルを購入している事に気づき危機感を覚える。
そこで方針を転換し、コストがかさむがリビングを大量に設置する事とする。
リビングは唯一複数枚存在する部屋であり、
多人数プレイでの奪い合いに強い。
ただリビングだけでは1枚勝利点3にしかならない。
であれば鉱床+ロバ(3+1点)の方が点数が高いしコストが安い。
そこで狙ったのが談話ルームであった。
この談話ルーム、設置コストが特異な上に、
設置には少し工夫が必要であり、
思いつきで設置するには荷が重い為乱戦に強い様に感じる。

少々解りづらい文面だが、「この部屋に隣接するリビング」の数は勝ち点にも影響する。
とは言え、
Naotenに点数をとらせない為に、
誰かに取られる可能性もあったので気が気ではなくリビングを完全設置する前に購入。
最終的には四方にリビングの設置を終えなんとか高得点に結びついた。

得点計算時のNaotenの自宅ボード。談話ルームだけで脅威の16点。
(計算しやすい様に動物を一箇所に集めています。)
結果。
名前 | ココ | アピ | 2x4 | ナオ | プリ |
家畜と犬の加点 | 23 | 16 | 16 | 18 | 22 |
所有していない家畜の減点 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
小麦の加点 | 3 | 2 | 1 | 0 | 2 |
野菜の加点 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ルビーの加点 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 |
ドワーフの加点 | 3 | 3 | 6 | 4 | 3 |
何も置いていないスペースの減点 | 0 | -4 | 0 | 0 | -6 → 0 |
部屋、牧場、鉱床の加点 | 19 | 39 | 26 | 32 | 15 |
ルーム、倉庫、 黄色の部屋の加点 | 2 | 0 | 0 | 24 | 10 |
9 | 0 | 0 | 0 | 10 | |
0 | 0 | 10 | 0 | 0 | |
現金と物乞い | 0 | 8 | 0 | 7 | 10 |
合計 | 64 | 64 | 63 | 85 | 81 |
2位のプリさんと僅か4点差、辛くもNaotenが勝利(;´д⊂)
Naotenはカヴェルナ初プレイ時にはたったの45点しか取れずに惨憺たる有り様でした。
しかし今回、初プレイのプレイヤー含めて全員、60点超え。
人数によりボードの構成が変わるので単純には比較できませんが、
それにしても皆、最初からセンスがあると言わざるをえません。
プレイを終えての感想としては、
多人数プレイでは勝ち筋をかぶらせてはいけない、と言う事。
プリさん、2x4さん、ココさんは微妙に勝ち筋が被っており、
その中で得点に繋がる部屋タイルを獲得できたプリさんが美味しい所を総取りした感じ。
一方、アピさんのロバ戦法は今回の盤面では競合者がおらず強力で、
誰にも邪魔されずに悠々自適に発展する事の重要性を認識させられました。
(残念ながら農場が手薄で点数は思ったほど伸びませんでしたが。)
カヴェルナではプレイ人数に応じてボードが変わるとはいえ、
アクションスペースは毎度奪い合い。
多人数には多人数の勝ち方と言うのがあるのだなぁと、
強く痛感したNaotenだったのでした。
そして気づけば時間は深夜0時になっていた。
途中、晩飯を食すために小一時間ほど休憩したりはしたけども、
なんと8時間にも及ぶ激戦だったのである(;´д⊂)
恐るべし……重ゲーよ……。
ここで翌朝より仕事の2x4氏が帰宅。
プレイ人数は5人から4人に減ってしまったが、
騒ぎを聞きつけて1名の勇者が参戦しプレイ人数は5名に復帰。
その5人目が大旋風を巻き起こすことを、
そこに居る誰もがまだ知らずに居たのでした。
だがそれはまた別の話……、
次回その3(最終)へ続く!
良いアナログゲームライフを。
それではまた。
アナログゲームライフ057 冬のこたつ重ゲー会 その1
アナログゲームライフ058 冬のこたつ重ゲー会 その2
アナログゲームライフ059 冬のこたつ重ゲー会 その3(最終)
カヴェルナは人数×30分ですよね
インスト、ご飯、初プレイと考えても
8時間はかなりの長丁場ですね