11月23日から開催されているSTEAMのオータムセールで購入した
「Detention 返校」を昨晩、クリアしました。


Detention_返校_01


物語の本筋(重要なネタバレ)には触れていませんが
若干のネタバレを含みますのでご注意下さい。

(以下、追記へ。)
 


授業中眠りこけてしまった「ウェイ・チャンティン」。
彼が目を覚ますと構内には誰もおらず、様子が一変。
慌てて帰宅しようと講堂を通るとそこで一人の少女(kawaii)を見つける。

Detention_返校_00
講堂(体育館)の舞台の上で椅子に座って気を失っていた少女を起こすウェイ君。

彼女の名前は「ファン・レイシン」。この物語のもう一人の主人公。
レイちゃんを伴って学校を出ようとするウェイ君。
しかし街までの唯一の橋が川の増水で落ちており戻れない。

Detention_返校_02
なぜか川は真っ赤に染まっている。怖い。

電話があるハズなので一度校舎に戻る。
朝まで待てば救援が来るはずだ。

Detention_返校_04
自己紹介などしつつ教室で対策を練る2名。

こうして物語が始まる訳ですが……。





とにかく怖い!!!

じっとりとした画面描写もさる事ながら、
校舎内には謎の存在が闊歩しており主人公に襲い掛かってきます。


謎の存在を倒す手段はなく、
唯一「息を止める」と言うアクションで存在を気づかせない事で精一杯です。


Detention_返校_03
息を止めてやり過ごし中の図。もちろん止めていられる時間には限界がある。


息を止めてやり過ごすって、
そう言えばキョンシー作品でもそうでしたね。

来来キョンシーズ
これって道教的な常識なのでしょうかね??


とまぁそんな訳で
最初は怪奇現象と向き合う脱出ゲーム、或いは
道教的な死生観を考えるゲームなのかと思っていたら
だんだんとそれだけではない事が解ってまいります。

この物語の舞台は1960年代の台湾。

そう、1945年まで50年続いた日本統治が終わり、
中華民国統治となった時代。

1960年代と言えば
1947年に台湾で起きた二・二八事件をキッカケに始まった白色テロのピーク時期であり
国民党政府による大規模な粛清(投獄や処刑)が行われた時代です。

二・二八事件(Wikipedia)
白色テロ(台湾)(Wikipedia)


白色テロにおける戒厳令はその後、
言論の自由を求める意識の高まりの中で1987年にようやく解除されますが
そうした海外には余り知られていない当時の台湾の状況を
このゲームではウェイ君、レイちゃんの2人の視点から体験出来るものになっています。
(もちろんメインには物語独自のストーリーが通っている。)

そう言った時代を忘れない。
風化させてはならないと言うメッセージを読み取る事が出来た。

またこのゲームのそうした背景は台湾でも大きく注目され
今年1月のリリースにも関わらず実写映画化の話が上がっています。

Detention_返校_実写化
ホラーゲームを映画化 台湾初=戒厳令下の時代扱った「返校」(中央社フォーカス台湾)
http://japan.cna.com.tw/news/aart/201706230004.aspx

上記記事を読むと映画の制作には政府も協力し
官民で映画を作り上げると言う記載も見られる。

ゲームのプレイを終えた僕は実写映画も非常に気になっております。

ゲームはクリアまでおよそ5時間かかりました。
(僕の場合、初回プレイでトゥルーエンドにたどり着けず
 あれこれさまよったのでさらに追加で1時間ほどかかった。)

現在はオータムセールで半額中。
大変怖いお話ですが、
気になった方はプレイしてみては如何でしょうか。




関連サイト
Detention 返校 レッドキャンドル公式サイト
http://redcandlegames.com/detention/?lang=jp




おまけ。

STEAMオータムセール

偶然ですが25日に買ったもう一つのゲーム(正確にはDLCですが)である
This War Of Mineは1992年の「サラエヴォ包囲」が舞台のゲームです。

サラエヴォ包囲(Wikipedia)

またこれも偶然なのですが、
その報告記事にsayukiさんからコメント頂いたゲーム「Never Alone」は
ゲームを通じてイヌイットの歴史を綴った作品です。(僕もPS4版をクリア済みです。)

こうした歴史を後世に残す為にゲームと融合したタイトルと言うのは
当事者として世界を体験する事が出来、没入感が高く
設定にフィクションが少ない事から説得力が有り
とても緊迫感が強い記憶に残る体験をもたらしてくれます。 

今まで後世に歴史を残すのは書物や映画の仕事でした。
しかしゲームもまた、そう言った事が出来る。
This War Of MineやDetention 返校はその好例ではないでしょうか。

(大勢の方が亡くなったりしている事件などが題材である事も多い為、
 それをゲームにするのは不謹慎だと思う意見も理解できます。
 しかし真実を風化させてしまう事もまた、不謹慎な事ではないかと僕は思うのです。)

 

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