2019/05/09 17:00 ホビージャパン様より回答を受けましたので記事中のルール説明を修正しました。

買うか悩んでいたカヴェルナ拡張 忘れられた部族。
昨日、届きました。

カヴェルナ_忘れられた部族
パッケージにギャザのカードデザイン感ある。

この拡張ではカヴェルナに8つの新たな部族を追加するとの事で、
プレイフィールを変えられる事に期待して購入に至りました。


(以下、追記へ。)
 


本当は買わない方向に大きく舵が傾いていたのですが
発売日前日にAmazonで商品を見て念の為カートインしていたら
4,320円だったのが一瞬、4,110円まで値下がりました。
(カート内の商品が値下がりしましたと表示され気づいた。)

僅か200円の値下げでしたが、
これはアナログゲーム神の思し召しと思い購入を決行。今に至ります。
(この注文に関しては他にも色々あったんですがそれはまた別の記事で。)


さて。
追加された8つの部族に関してざっくり見ていきたいと思いますが
その前に、部族の選択方法と選択後の準備について。

まず、基本の部族である我らがドワーフは、
引き続きどのプレイヤーでも選択する事ができますが、
拡張で追加される部族は1部族に対して1プレイヤーしか使えません。
エルフを7人のプレイヤーが選ぶ事はできない、と言う事です。

また(あくまで基本ルール上では)選べる部族は選択式のランダムとなります。

他の部族を選んだプレイヤーが1~4人の場合、
それらのプレイヤーにランダムで2枚の部族カードを配りその2枚から選択させる。

他の部族を選んだプレイヤーが5~7人の場合、
それらのプレイヤーにランダムで1枚の部族カードを配り残りを山札とする。
スタートプレイヤーから山札を1枚めくり、手札の2枚の中から1枚を残し自分の選択部族とする。
選ばなかった方を山札の一番下に戻す。残りのプレイヤーもこの手順を1回ずつ繰り返す。

つまり、ドワーフを選択したプレイヤーは確定でドワーフを選べますが、
ドワーフを選ばなかったプレイヤーはどの部族で遊べるかは不確定となりますね。
これは世界観上、ドワーフ以外の部族は(忘れられていた)少数部族であると言う事なのでしょう。
(たまたまカヴェルナの舞台となる地域がドワーフの本拠地的な地域であると僕は解釈しています。)

で、各新部族には4つの新たな部屋タイルが関連付けられていて、
それらの部族の参戦が決定した場合、
その新たな部屋タイルを既存ゲームの指定された部屋タイルと差し替えてプレイします。

カヴァルナ_新部屋タイル
新部族「マウンテンドワーフ」の部屋タイル。

この新たな部屋タイルはその部族しか使えない訳ではなく、
どの部族でも設置する事が可能です。
むしろ、部族によっては自分の参戦によって追加される部屋タイルを設置しても無意味な場合もあります。
(それと今回から森林部の平地や畑、牧場にしか設置できない部屋タイルも登場しています。)

世界観上は、それら部族が参戦した結果技術交流が生まれ、
ドワーフなどでもそう言った新技術が使える、といった雰囲気です。

また新部族によってもたらされるものは部屋タイルだけでなく、
新たな作物2種類と、9番目の部族とも言える「ゴブリン」となります。
ゴブリンは初期部族としては選択できませんが、
かなり特殊な部族なのでダークエルフの項で説明します。

ゴブリンスレイヤー



と言う訳で、新部族をそれぞれ見ていきましょう。


ケイブゴブリン


ケイブゴブリンはゴブリンの一種です。

後で説明するゴブリンと近い特性を持ちますが
ゴブリンほどは愚かな部族では無い為、いくつかの面でゴブリンより優れています。

ケイブゴブリンの1つ目の特徴として
スタート時にリビングが1つ指定位置に設置され、
初期人員が1名多く3名で開始と言うものがあります。
拡大再生産色の強いゲームで、1名多くスタートできる事は強力でしょう。
(上限人数は変わりません。)

2つ目の特徴として、
通常であれば6人目の人員を配置する際に必ず必要な「追加リビング」が不要です。
6人目を配置する為の設置場所としてのリビングが不要と言う訳ではないので注意です。
(6人目も通常の3人目~5人目と同様に扱うと言う事です。)

3つ目の特徴としてリビング系の部屋の勝ち点が全て0になります。
基本的にはデメリットですが、割り切って「シンプルリビング」を建て、
最速で人員を増やす戦略で考えればそこまでペナルティにならない可能性も。

4つ目の特徴として累積スペースから累積資源を回収する際に、
1つ資源が減ると言うものがあり、ケイブゴブリンの不器用さを表現しています。
(石材2、鉱石1が累積されて置かれたスペースを選択する際に、
 石材1、鉱石1を受け取るか石材2のみを受け取るかを選ぶ事となります。)
これもデメリットですね。

5つ目もデメリットで、武器を作成する際に支払うコストより2少ない武器しか作れません。
武器作成のコストは鉱石1~8を支払えますが、1、2では効果がなく、3~8の範囲で支払います。
で、出来る武器の能力はそれぞれ1~6です。

追加される部屋は犬を利用するものが多いです。
特に「番犬訓練所」は戦力5の武器を作成時に、コストを犬1匹で賄えると言うもので、
戦力5の武器を作成時に鉱石7必要なケイブゴブリンには相性が良いかと思います。
(犬を番犬化し戦力5の武器としていると言う発想なのですね。面白い。)

また新作物であるキノコを獲得できる部屋も追加されます。
キノコは野菜と等価の作物で、畑ではなく鉱山内の広間に植える事ができます。
(キノコがゲーム上に存在する時、作物を植えるアクションスペース等は
 「小麦2までと野菜2までを植える」から「小麦2までと野菜2までとキノコ2までを植える」に読み替えます。)


ダークエルフ

ダークエルフはエルフの一種ですが、
森を好むエルフに対してダークエルフは洞窟での生活が得意な部族です。

1つ目の特徴として探索に長けた能力が2種類あります。
(便宜上1-1番目、1-2番目と呼称します。)

1-1番目が探索をした際に、自分の戦力を10として扱っても良いと言うものです。
日本語版の取説には戦力が「10」に変更されると取れる記述がありますが恐らく誤りで、
英語版のルールでは「alternative」=代わりに とされております。

もし確定で戦力10に変更されてしまう場合、
戦力1で出撃して帰ってくると戦力11になってしまうと言う異様に強力な効果ですし、
戦力11で出撃しても戦力10に減って、戦力11の戦利品は取れないし
戦力11から成長しない事になり色々とおかしな事に。

ですので戦力1で出撃しても「戦力10として扱っても良い」だけで実際は戦力1であり、
戻ってきても戦力2になるのが正しいのではと僕は解釈しています。

(こう言った和訳では原文ルールから説明が不足する事はあっても
 補足する事はまず無いので困りものですね。ただ翻訳するだけでなく、
 分かりづらい部分はより詳細な説明を入れて欲しいものです。)



1-2番目は探索時に選択できる探索報酬に
「木材2、石材1で通常のリビングを作成し、その部屋にゴブリンを住まわせる」と言うものが追加されます。
ダークエルフはゴブリンを、時に従者の様に、時に家族のように迎える様です。

これが探索報酬に追加されるか否かは
日本語版、英語版のどちらのルールブックにも記載されてませんが、
BGGの以下のフォーラムにて探索報酬(expedition reward)として選択する場合、
と取れる文章があり、そう解釈しています。
https://boardgamegeek.com/thread/2076752/im-confused-about-goblins-and-additional-dwelling

探索報酬に追加されず、コストさえ支払えば得られる能力であると解釈する場合、
選択できる回数を消費せずに1度の探索で何度でも選べる事になりやはり色々と逸脱します。


2019/05/09にホビージャパン様より以下の回答を受けましたので
上記、訂正線を引いておきます。


誤)探索アクションを行う際、戦利品をもらうための戦力が10になります。
 また木材2と石材1を支払えば、通常のリビングを1つ作り、
 すぐにゴブリンを1人獲得してその中に置くことができます。

正)探索アクションを行う際、戦力10で獲得できる以下の戦利品を加えます:
 木材2と石材1を支払うことで、「通常のリビングを1つ作り、ゴブリンを1人をすぐに獲得してその中に置く」ことができます。

戦力が10になる訳ではないと言うのは
かなり捉え方が変わってしまう誤訳ですね(ーー;




で。





ゴブリンスレイヤー


です。
色々と脇道にそれましたがゴブリンです。
ゴブリンは子孫ディスクと同様にワーカー駒として追加され、
子孫とゴブリンを併せて6人の上限は依然適応されます。

ゴブリンはケイブゴブリンといくつか同じ特性を持ちます。
すなわち武器の作成が不得意で、累積スペースの資源が1つ減ります。
またゴブリンが1体でもワーカーとして存在する場合、
ゴブリンではない子孫が6人になる事はなくなるので必然的に「追加リビング」が不要です。
(追加リビングはあくまで、6人目の子孫ディスクが配置できる様になる部屋です。)

ここまではほぼケイブゴブリンと同じ考えですが、
ケイブゴブリンよりも知性に劣るゴブリンはさらに重要なデメリットがあります。

それが他のプレイヤーも含めて、
ゴブリン以外のワーカーが全てアクションスペースに置かれてから、
初めてゴブリンワーカーを設置できると言う点。

例えば通常のワーカーが4名居るドワーフが先手で
通常のワーカー2名とゴブリンが2体居るダークエルフが後手でプレイ中の場合、
ドワーフが1体目配置、ダークエルフが通常ワーカーの1体目配置、
ドワーフが2体目配置、ダークエルフが通常ワーカーの2体目配置、
ドワーフが3体目配置、続けてドワーフが4体目配置、
そしてダークエルフがゴブリン1体目を配置、続けてダークエルフがゴブリン2体目を配置、となります。

またゴブリンに子供時代の概念は存在せず、
召喚したラウンドから大人と同じ食料が必要(収穫があれば)で、
加えて配置ラウンドではワーカーとして使用できないと言う影響はキチッと受けるというデメリットもあります。

長くなりましたが上記までがゴブリンの説明と、
ダークエルフの1つ目の特徴(探索が得意)です。

2つ目の特徴は暗闇での目利きを体現するもので、
通常、深い坑道に配置した時のみルビーを獲得できるルビー鉱床ですが、
ダークエルフは通常の坑道に配置してもルビーを1個獲得できます。
(深い坑道にルビー鉱床を配置してもルビーを2個獲得できる訳ではない。)

3つ目の特徴はデメリットで、
ケイブゴブリン同様、リビングがもたらす勝利点は0になります。

追加される4つの部屋タイルは資源や家畜を金に変えられるものや
キノコを獲得できる部屋、草原にのみ建てられるアーチェリー場などがあります。


エルフ


前述した通り、エルフは森を好みます。
プレイヤーボードの左半分である森林部を上手く扱う能力に長け、
一方で右半分の山地部を扱う能力にデメリットがあります。

1つ目の特徴がゲーム開始時に通常の食料に加えて、
この拡張で新たに追加された新作物である「果実の宝石」を2つ所持しています。


カヴァルナ_新作物
ある意味で増やせるルビー。


果実の宝石はまるで宝石のような果物でルビーと等価です。
(いつでもルビーに交換できる)
畑で増やせるルビーと思って差し支えないかと。

(果実の宝石がゲーム上に存在する時、作物を植えるアクションスペース等は
 「小麦2までと野菜2までを植える」から
 「小麦2までと野菜2までと果実の宝石2までを植える」に読み替えます。)

ただ再入手の手段がほぼ無いので、使い切らずに大切に育てないといけません。
(この再入手手段が限られるのはキノコにも言えます。)

2つ目の特徴が森林スペースの有効活用能力です。多岐にわたります。
簡単に書きます。

・森林を草原化せずとも牧場を設置できる。
・森林を畑化せずとも作物を植える事が出来る。
・森林を広間と同義と扱い部屋タイルを設置できる。
・初期リビングから連続して設置する必要はない。
・未使用森林スペースが最終得点計算時にマイナス扱いにならない。
・森林にある設置ボーナス(ボード上にプリントされた食料等)を受け取れない。(デメリット)

これらは大きな変更の数々で面白いですね。


3つ目の特徴が山地部を苦手とする能力で、主にデメリットです。
これは山地にダブルタイル(広間+坑道 or 広間+広間)を置く際に必ず発生し、
以下の3つから1つを選ばなければなりません。

・ルビー2を支払って通常通りダブルタイルを置く。
・ルビー1を支払ってダブルタイルの代わりに広間か坑道のシングルタイルを置く。
・タイルを置く事を諦める。

どういう事かと言うと、
エルフは山地の掘削などは苦手だしやりたくもないと思っているので、
多部族にルビーを支払って作業を代替して貰っていると言う設定の様です。
その為、追加コストとしてルビーが必要になります。

ただし救済措置として未使用の山地スペースが最終得点計算時にマイナス扱いになりません。
(つまりエルフは森も山も未使用によるマイナス得点が一切無い。)

追加される部屋タイルの内2つは草原にのみ建てる事が可能でいずれも食料確保系。
残り2つは2金をルビーと野菜に変換できる(1ラウンド1回のみ使用可能)ものと
コストを支払って動物の繁殖速度をアップさせるものです。


人間


人間、ヒューマンです。我々と同じ種類の人類です。
エルフとはまた違った方向で森林部の有効利用が出来、
エルフ以上に山地部に関心が無い様です。

1つ目の特徴は既存部屋タイルの「事務室」の森林部特化能力を所持している事です。
森林部に限り、事務室同様ダブルタイルをはみ出して置くことが出来ます。
また事務室はははみ出して置くと2金を獲得できますが、
人間のこの能力では2食料と1金を獲得します。
なお、事務室を設置しても効果が発揮され無いというデメリットがあります。
(効果は発揮しないけど他プレイヤーを邪魔する為に建てても良い。)

2つ目の特徴は山地部にダブルタイルを設置する際、
かならずシングルタイル(広間か坑道)に置き換わる、或いは設置しない事を選ばないといけません。
エルフと比較してルビーは要らないのですが掘削速度は遅い、そんな感じでしょうか。
エルフ同様、最終得点計算時に、山地部の未開拓スペースに対するマイナス得点がありません。
(エルフと違い森林部のマイナス得点はある。)

追加される部屋タイルの内の2つは畑にのみ設置可能、
1つは草原にのみ設置可能でほとんど農耕に関係する部屋となっています。
(収穫量が増えたり野菜や動物を獲得したりするもの。)


さて、ゴブリン含め5種族について記事に書きましたが
流石に文章量が多いので次回へ続きます。



良いアナログゲームライフを。
それではまた。




記事執筆時点で僕が購入した価格より安い3,950円でちょっち涙です(;´д⊂)
(販売者はあみあみなので数量は限られているかと思いますが。)




 

コメント

ミラクルやん : ダークエルフの能力について

 初めまして。コメント失礼します。
 カヴェルナが大好きで、こちらのブログは大変参考になりました。
 ありがとうございます。
 「ダークエルフ」の能力についてですが、自分は違った解釈で受け取りました。
 ダークエルフの能力を1-1と1-2で分けてお考えのようですが、自分は一つの能力(一対とでもいいますか)だと解釈しました。
 説明いたしますと、ダークエルフの一番目の能力は「ゴブリン」です。
 よって、一番目の能力を発動(使用する)場合、まずエルフの戦利品をもらう戦力が10になります。
 (これは戦利品をもらう能力が10になると言っているだけで、戦力が10になるとは言っていないので、一時的にこの能力を使用した場合のみ10として扱うということになると思います。)
 よってこの能力を使用すると戦力が1であろうが14であろうが一時的に10として扱うというのが正しいと思います。
 そしてその下にカー記載されている「木材2と石材1を支払って通常のリビングとゴブリン一匹を得る」という効果を適用できない場合は「ゴブリン」というエルフの能力を使用出来ないと解し、よって探索の度にエルフの戦力が10になるわけではないと解します。
 ダークエルフの人員はゴブリンを含め6人なので、「ゴブリン」の能力を使用できるのは、ゲーム中最大4回(エルフが最初二人いるので、他すべてゴブリンとしても、ゴブリンは4匹まで)というのが正しいのではないでしょうか。
 当然「ゴブリン」の能力を使用するための条件として「木材2と石材1」は必要であると同時に、リビングを設置できる広間もなければ「ゴブリン」の能力は使用できず、ゴブリンが要らないから戦力10だけ使用するとかはできないのではないかと解釈しました。
 間違っているかもしれませんが、全体のダークエルフのメリットとデメリットを比較した場合、このルールで解釈したほうが調整が取れていると思います。

Naoten(ナオテン)Re: ダークエルフの能力について

○ミラクルやんさん

>  初めまして。コメント失礼します。

ミラクルやんさん初めまして!
お返事遅くなり申し訳ありません!

>  カヴェルナが大好きで、こちらのブログは大変参考になりました。
>  ありがとうございます。

カヴェルナは人気と面白さの割に、取り上げているサイトが少ないイメージです。
なんでだろう…。

>  「ダークエルフ」の能力についてですが、自分は違った解釈で受け取りました。
>  ダークエルフの能力を1-1と1-2で分けてお考えのようですが、自分は一つの能力(一対とでもいいますか)だと解釈しました。

なるほど。言われて説明書を見直すと確かに、
「ゴブリン」と言う1つの能力の中で複数の要素が説明されている様に思えます。

で、ミラクルやんさんの説明で腑に落ちた部分も多分にあるのですが
それでも(それ以外の部分で)不明瞭な部分が多い気がしています。

ので、昨日ホビージャパンさんに質疑のメールを出させて頂きました。

確認項目はおおまかに3つ。

1.戦力を10として扱う際、
 元々の戦力マーカーが11以上だった場合と0だった場合の挙動の確認。
 (0の場合は探索に行けないと思いますが念の為。)

2.探索から帰還時の戦力マーカーの扱い。
 (探索出発時に戦力マーカーが1だった場合、帰還時には2になるのか、それとも11になるのか。)

3.戦力を10として扱う能力のコスト(対価)として
  木材と石材を支払ってリビングを設置しそこにゴブリンを配置する事が必要なのか否か。
 (つまり一対なのかそれとも分離して考えられるのか。)

情報を公開しているサイトとして不明瞭なルールを掲載し続けるのも抵抗がありますので
上記3点の回答が得られ次第、この記事の内容を修正したいと思いますよ!

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