アナログゲームライフ83 カヴェルナ拡張 忘れられた部族 初プレイ
先日届いたカヴェルナ拡張「忘れられた部族」。
昨日、満を持して初プレイいたしました。

なお、拡張で追加された8つの新部族に関しては
以下の記事で簡単に(?)纏めているのでそちらもご参照下さい。
アナログゲームライフ80 カヴェルナ拡張 忘れられた部族 届く その1
アナログゲームライフ81 カヴェルナ拡張 忘れられた部族 届く その2(最終)
(以下、追記へ。)
一緒に遊んだのはCoco氏のみ。
新部族が追加されたと言う事で、どちらも新部族を使う事を宣言。
Naotenはケイブゴブリンとトロルが手元に、
Cocoさんはエルフとシリコイドが手元に。
Cocoさんのエルフとシリコイドはどちらも上級者向けと言う事で、
「アイエェェ!?」と奇声を発していましたがエルフを選択。

基本ルールをかなり書き換えるエルフ。難易度高し。
Naotenはトロルも気になりましたが、
ケイブゴブリンの初期ワーカー+1が大変気になったのでケイブゴブリンを選択。

数が多い代わりに数々のデメリットが。
ファーストプレイヤーはCocoさん。
こうしてプレイが開始された。
エルフは果実の宝石と言うルビーと等価で、
畑で増やせる作物を2個持った状態でプレイできる上、
森林を畑として扱っても良い為、早々に果実の宝石を植えるCocoさん。
その他、探索に重きを置こうと考えた様で、鉱石入手からの武器生成、
そして探索へと出陣していった。
また、食料対策&勝利点源として「野鳥観察小屋」を四方になにもない森林に設置。

エルフ参戦により追加される部屋タイル。
これにより一気に8食料を獲得したCoco氏であったが、
これは後々考えるといくつかルールに間違いがあった。
まず、この「野鳥観察小屋」は「草原」にしか設置出来ず、
エルフの森林を「広間」とみなして良い能力の対象外な為、
本来であれば設置すら出来ない。
後で気づいてルビーを払って下にシングルタイルの草原を置いたが実はこれも誤りで、
森林を「広間」とみなして部屋タイルを置く場合はどこでも置けるが、
シングルタイルやダブルタイルを置く際は、
エントランスの隣のタイルが最優先でそこが埋まっている場合は
既に設置されている畑や草原に隣接してしか置けないと言う基本ルールが適用される。
なのでシングルタイルもおけないハズであった。
基本ルールに則って「野鳥観察小屋」を設置するために草原を置くのであれば、
必ず隣に隣接タイルがある事になるので8食料は絶対に獲得できない。
間違いやすいかも知れないのでこれをご覧の方はご注意を。
ケイブゴブリンのNaotenは
ワーカー人数が多い=食料供給フェイズで支払うコストが多い事を懸念し、
ケイブゴブリン参加によりゲームに追加される部屋タイル「忘れられた広場」を2ラウンド目に設置。

まさに本拡張「忘れられた部族」を象徴する様な部屋タイル名。
この部屋を設置する事により新作物であるキノコを2つ獲得でき、
キノコは野菜と等価(食料2換算)で広間で育成出来る為、
序盤の空き広間の有効活用と食糧問題の解決に貢献すると考えた。
そのままの勢いで1体ワーカーが多い事によりブイブイ言わせるつもりが、
しかしケイブゴブリンの部族特性である「不器用」が思いの外重く、
1ワーカー多い分の利点がなかなか発揮しづらい状況であった。
(これは序盤だけでなく終始キツかった)
また、武器作成はCocoさんより先んじて行っていたが
「不器用」により鉱石の入手が1個少ない事、
「無能」により武器の作成クオリティが2低い事により、
Coco氏と同一条件でも3も武力が少ないワーカーしか作成できずに苦しんだ。
序盤の終わり際にNaotenがスタートプレイヤーを獲得した。
中盤の最初の方でシンプルリビングから子孫を追加したNaoten。
これにてワーカーが4名になる。
続いてろくな武器が作れない事に辟易していたので
ケイブゴブリンにより追加される部屋タイルの1つ、「番犬訓練所」を設置。

イッヌ!イッヌ!!
これは武器を作る際に鉱石ではなく犬を変わりに消費して武力5となるもので、
武力5の武器を作る際に7鉱石必要な上、
アクションスペースの累積資源から獲得時に1減るケイブゴブリンであれば
実質10鉱石相当の価値を1犬で代用できる事になり有用。
(他の部族であれば素直に鉱石で作ったほうがお得と思われる。)
1木とコストも安いし一応勝ち点も1点付いてるし
真っ先に作っても良かったかもしれないね。
Cocoさんは果実の宝石を増やしつつ着々と探索を敢行。
中盤の早い段階で10を超える武力を獲得していった。
他方で山地はまったく開拓せず。
後で本人に聞いてみた所。
「いや、エルフだし、山興味ないし?」
との事。マジカ。
中盤の終わり際でCocoさんは子孫+1でワーカーが3名となり、
スタートプレイヤーをNaotenから奪還した。
そろそろ勝ち点獲得に向けて部屋タイルを埋めたい所。
既に「動物ショー」を設置していたNaotenは動物を増やす方向で舵を切った。

ケイブゴブリン導入により追加される部屋タイル。
また、動物関連のポイントを増やすべく既存部屋タイルである「飼料部屋」も設置。
(「飼料部屋」=家畜3頭につき1ポイント。)
この頃にはルビー鉱床も無事設置されそれ関連で多くのルビーを獲得。
それを原資に牛を直接買い付け、これにて全ての家畜が揃った。
後は食料を確保しつつ動物を繁殖し続けるのみ。
Naotenが得点獲得に動き始めたのを見たCocoさんも慌てて得点部屋の設置を開始。
とは言え山地を開拓していない事は大きく、部屋を建てるスペースもキツそうな気配。
序盤から探索に命を掛けていて全員武装していたので、
それを活かすべく既存部屋の「備蓄倉庫」を獲得し設置。
(「備蓄倉庫」=ワーカー全員が武装していれば勝ち点+8。)
残念ながら武器倉庫は既にNaotenがせしめていた為、設置できず。
こうして戦いは終局を迎えるのでございました。
Naotenの自宅ボード

Cocoteaの自宅ボード

獲得点数
勝ち筋として捉えていた動物得点(*系部屋)にて
多くの点数を獲得したNaotenが勝利となった。
ただNaotenもCocoさんもドワーフの時の方が点数を取れており、
新部族が難しいと言う事と、そう言う意味でバランスが取れているのかな?
と感じられる調整に感じました。
Naotenが選んだケイブゴブリンは
累積資源の獲得時に1つ少なくなるのが大変厳しく、
また得点計算でリビング系の点数が0なのもキツかったです。
(元々得点が0のシンプルリビングを立てて多少は上手く立ち回りましたが。)
逆に序盤から手数は多かったのでダブルタイル設置は余裕があり、
ケイブゴブリンに関しては未使用スペースが生まれる心配は皆無だと感じました。
Cocoさんが選んだエルフは右がスッカスカでこの点数なので
積極的に右を取れる様になれば点数も増えると思われますが、
しかし右を取るのはルビーを多く消費するリスクもあるので
果実の宝石の運用がキモになりましょうか。
(Cocoさんは主に食用としてましたが……。)
いずれにせよ「上級者向けである」と言うのは
傍から見ていてもなるほど納得でございました。
カヴェルナでは勝ち筋がいくつか有り、
相手の出方や流れによって柔軟にその辺を組み替えて戦ってゆくのが
面白みでありゲーム性だと考えています。
しかし新部族ではそれら勝ち筋がどちらかと言えば狭まっていて、
部族毎の得意、不得意がはっきりしているなと感じました。
(例えばリビングで点数を稼ぐ戦略がありますが、
リビングが0点のケイブゴブリンでは非現実的。)
逆に突き抜けているからこそ、
先んじて独走できた場合は大変な事になりそうですけどね。
とまぁそんな訳で、久しぶりのカヴェルナだったので
若干ルールを忘れていたりしましたが
新たな部族が入りより多くの戦略が生まれそうで、
また近い内に遊びたいと強く思ったNaotenだったのでございました。
良いアナログゲームライフを。
それではまた!
昨日、満を持して初プレイいたしました。

なお、拡張で追加された8つの新部族に関しては
以下の記事で簡単に(?)纏めているのでそちらもご参照下さい。
アナログゲームライフ80 カヴェルナ拡張 忘れられた部族 届く その1
アナログゲームライフ81 カヴェルナ拡張 忘れられた部族 届く その2(最終)
(以下、追記へ。)
一緒に遊んだのはCoco氏のみ。
新部族が追加されたと言う事で、どちらも新部族を使う事を宣言。
Naotenはケイブゴブリンとトロルが手元に、
Cocoさんはエルフとシリコイドが手元に。
Cocoさんのエルフとシリコイドはどちらも上級者向けと言う事で、
「アイエェェ!?」と奇声を発していましたがエルフを選択。

基本ルールをかなり書き換えるエルフ。難易度高し。
Naotenはトロルも気になりましたが、
ケイブゴブリンの初期ワーカー+1が大変気になったのでケイブゴブリンを選択。

数が多い代わりに数々のデメリットが。
ファーストプレイヤーはCocoさん。
こうしてプレイが開始された。
序盤
エルフは果実の宝石と言うルビーと等価で、
畑で増やせる作物を2個持った状態でプレイできる上、
森林を畑として扱っても良い為、早々に果実の宝石を植えるCocoさん。
その他、探索に重きを置こうと考えた様で、鉱石入手からの武器生成、
そして探索へと出陣していった。
また、食料対策&勝利点源として「野鳥観察小屋」を四方になにもない森林に設置。

エルフ参戦により追加される部屋タイル。
これにより一気に8食料を獲得したCoco氏であったが、
これは後々考えるといくつかルールに間違いがあった。
まず、この「野鳥観察小屋」は「草原」にしか設置出来ず、
エルフの森林を「広間」とみなして良い能力の対象外な為、
本来であれば設置すら出来ない。
後で気づいてルビーを払って下にシングルタイルの草原を置いたが実はこれも誤りで、
森林を「広間」とみなして部屋タイルを置く場合はどこでも置けるが、
シングルタイルやダブルタイルを置く際は、
エントランスの隣のタイルが最優先でそこが埋まっている場合は
既に設置されている畑や草原に隣接してしか置けないと言う基本ルールが適用される。
なのでシングルタイルもおけないハズであった。
基本ルールに則って「野鳥観察小屋」を設置するために草原を置くのであれば、
必ず隣に隣接タイルがある事になるので8食料は絶対に獲得できない。
間違いやすいかも知れないのでこれをご覧の方はご注意を。
ケイブゴブリンのNaotenは
ワーカー人数が多い=食料供給フェイズで支払うコストが多い事を懸念し、
ケイブゴブリン参加によりゲームに追加される部屋タイル「忘れられた広場」を2ラウンド目に設置。

まさに本拡張「忘れられた部族」を象徴する様な部屋タイル名。
この部屋を設置する事により新作物であるキノコを2つ獲得でき、
キノコは野菜と等価(食料2換算)で広間で育成出来る為、
序盤の空き広間の有効活用と食糧問題の解決に貢献すると考えた。
そのままの勢いで1体ワーカーが多い事によりブイブイ言わせるつもりが、
しかしケイブゴブリンの部族特性である「不器用」が思いの外重く、
1ワーカー多い分の利点がなかなか発揮しづらい状況であった。
(これは序盤だけでなく終始キツかった)
また、武器作成はCocoさんより先んじて行っていたが
「不器用」により鉱石の入手が1個少ない事、
「無能」により武器の作成クオリティが2低い事により、
Coco氏と同一条件でも3も武力が少ないワーカーしか作成できずに苦しんだ。
序盤の終わり際にNaotenがスタートプレイヤーを獲得した。
中盤
中盤の最初の方でシンプルリビングから子孫を追加したNaoten。
これにてワーカーが4名になる。
続いてろくな武器が作れない事に辟易していたので
ケイブゴブリンにより追加される部屋タイルの1つ、「番犬訓練所」を設置。

イッヌ!イッヌ!!
これは武器を作る際に鉱石ではなく犬を変わりに消費して武力5となるもので、
武力5の武器を作る際に7鉱石必要な上、
アクションスペースの累積資源から獲得時に1減るケイブゴブリンであれば
実質10鉱石相当の価値を1犬で代用できる事になり有用。
(他の部族であれば素直に鉱石で作ったほうがお得と思われる。)
1木とコストも安いし一応勝ち点も1点付いてるし
真っ先に作っても良かったかもしれないね。
Cocoさんは果実の宝石を増やしつつ着々と探索を敢行。
中盤の早い段階で10を超える武力を獲得していった。
他方で山地はまったく開拓せず。
後で本人に聞いてみた所。
「いや、エルフだし、山興味ないし?」
との事。マジカ。
中盤の終わり際でCocoさんは子孫+1でワーカーが3名となり、
スタートプレイヤーをNaotenから奪還した。
終盤
そろそろ勝ち点獲得に向けて部屋タイルを埋めたい所。
既に「動物ショー」を設置していたNaotenは動物を増やす方向で舵を切った。

ケイブゴブリン導入により追加される部屋タイル。
また、動物関連のポイントを増やすべく既存部屋タイルである「飼料部屋」も設置。
(「飼料部屋」=家畜3頭につき1ポイント。)
この頃にはルビー鉱床も無事設置されそれ関連で多くのルビーを獲得。
それを原資に牛を直接買い付け、これにて全ての家畜が揃った。
後は食料を確保しつつ動物を繁殖し続けるのみ。
Naotenが得点獲得に動き始めたのを見たCocoさんも慌てて得点部屋の設置を開始。
とは言え山地を開拓していない事は大きく、部屋を建てるスペースもキツそうな気配。
序盤から探索に命を掛けていて全員武装していたので、
それを活かすべく既存部屋の「備蓄倉庫」を獲得し設置。
(「備蓄倉庫」=ワーカー全員が武装していれば勝ち点+8。)
残念ながら武器倉庫は既にNaotenがせしめていた為、設置できず。
こうして戦いは終局を迎えるのでございました。
結果
Naotenの自宅ボード

Cocoteaの自宅ボード

獲得点数
項目 | Naoten | Cocotea |
家畜と犬 | 16 | 13 |
所有していない家畜 | 0 | 0 |
小麦 | 4 | 0 |
野菜 | 6 | 2 |
ルビー | 0 | 6 |
ワーカー | 4 | 3 |
何も置いていないスペース | 0 | 0 |
部屋、牧場、鉱床 | 18 | 16 |
*系部屋 | 28 | 8 |
現金と物乞いマーカー | 0 | 6 |
合計 | 76 | 54 |
勝ち筋として捉えていた動物得点(*系部屋)にて
多くの点数を獲得したNaotenが勝利となった。
ただNaotenもCocoさんもドワーフの時の方が点数を取れており、
新部族が難しいと言う事と、そう言う意味でバランスが取れているのかな?
と感じられる調整に感じました。
Naotenが選んだケイブゴブリンは
累積資源の獲得時に1つ少なくなるのが大変厳しく、
また得点計算でリビング系の点数が0なのもキツかったです。
(元々得点が0のシンプルリビングを立てて多少は上手く立ち回りましたが。)
逆に序盤から手数は多かったのでダブルタイル設置は余裕があり、
ケイブゴブリンに関しては未使用スペースが生まれる心配は皆無だと感じました。
Cocoさんが選んだエルフは右がスッカスカでこの点数なので
積極的に右を取れる様になれば点数も増えると思われますが、
しかし右を取るのはルビーを多く消費するリスクもあるので
果実の宝石の運用がキモになりましょうか。
(Cocoさんは主に食用としてましたが……。)
いずれにせよ「上級者向けである」と言うのは
傍から見ていてもなるほど納得でございました。
最後に
カヴェルナでは勝ち筋がいくつか有り、
相手の出方や流れによって柔軟にその辺を組み替えて戦ってゆくのが
面白みでありゲーム性だと考えています。
しかし新部族ではそれら勝ち筋がどちらかと言えば狭まっていて、
部族毎の得意、不得意がはっきりしているなと感じました。
(例えばリビングで点数を稼ぐ戦略がありますが、
リビングが0点のケイブゴブリンでは非現実的。)
逆に突き抜けているからこそ、
先んじて独走できた場合は大変な事になりそうですけどね。
とまぁそんな訳で、久しぶりのカヴェルナだったので
若干ルールを忘れていたりしましたが
新たな部族が入りより多くの戦略が生まれそうで、
また近い内に遊びたいと強く思ったNaotenだったのでございました。
良いアナログゲームライフを。
それではまた!