2020/06/30 15:26 末尾に追記。
2020年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞へノミネートされている
カートグラファーズのドイツ語版をバネストさんで購入しました。

和訳ルール&シール付きで安心。
カートグラファー(cartographer)とは地図製作者の事。
複数形なので邦題としては「地図製作者たち」とかでしょうか。
(以下、追記へ。)
プレイヤーは女王から勅令を受けて
未開の地の地図製作をする事になった地図製作者。
女王は何人かの地図職人に勅令を出している様なので
素晴らしい土地を見つけて地図を製作し、
誰よりも高い評価を得る事を目指す。
コンポーネントはこんな感じ。

鉛筆付き。
察しの良い方はもうお気づきかと思いますが紙ペンゲームです。
地図を書き込む為の100枚綴り用紙が付属。

オラ、ワクワクすっぞ。
こいつをベリッと1枚剥がして使いますが、
A面B面と両面印刷されており、プレイヤー間で協議の上、同じ面を使用します。

左がA面、右がB面。地図中には「山」と「遺跡」が印刷済み。
続いてセットアップ。
カートグラファーズは春夏秋冬の4つの季節(ラウンド)でプレイします。
季節毎に得点計算方法が変わりましてそこがキモでもあります。
得点方法が記された得点カードは4種類各4枚の計16枚存在するので、
種類ごとにシャッフルして1枚ずつを選出。
選出された各種類1枚ずつ計4枚を再度シャッフルして
A、B、C、Dのカードの前に1枚ずつ配置します。
待ち伏せカード4枚をシャッフルして
表を見ないで1枚選出し13枚の探検カードに混ぜ、
合計14枚を裏向きのまま山札として配置します。
季節カードを上から春夏秋冬の順番にして表向きに山札にして配置。
残った待ち伏せカード3枚も裏向きに山札にして配置します。

各山札等の正式な並べ位置は若干異なるのですがテーブルのサイズ的にご容赦を。
さて、最下段中央のカードが春の季節カードとなりますが、
そこにAとBが記載されています。
最初の季節ではAとBの方法で得点計算をしますよー!と言う意味です。
ちょっと詳しく見てみると

Aは地図の外枠に接して配置された森マス1つにつき1点とあります。
Bは山に隣接する水マス1つにつき2点、農場マス1つにつき1点です。
(得点カードはランダムで選ばれるので1ゲーム毎に異なります。)
つまり、春(1ラウンド目)では
このA、Bの優先順位が必然的に高くなります。
また注意スべき点として、
夏はB、C、秋はC、D、冬はD、Aで判定を行うのですが、
Bは春だけでなく夏でも得点に絡むので、
Aよりもわずかに優先順位が高いかも知れません。
逆に夏を終えればその後Bの得点計算は一切なくなるので、
夏の中盤くらいからはCやDを見越した行動も重要です。
で、行動とはなんぞや、となりますが、
各季節は以下の3フェイズを繰り返し実行します。
(全てのフェイズは全プレイヤー同時に進行する。)
1.探検フェイズ
代表プレイヤーが探検カードの山札から1枚カードを引いて
全プレイヤーに公開する。
この季節で引いた探検カードは左上の数字が見える様にずらして重ねて置いていく。
探検カードはこんな感じになってます。

これは家のアイコンが書かれており「村」を表します。
で、形が2種類(3マスのと5マスのが)描かれていて、
どちらを採用するかプレイヤーそれぞれが決めます。
ちなみに、土地種別が複数あって形が1パターンのケースも存在します。

どちらの土地を描くかを決める。混合は出来ない。
2.製図フェイズ
製図フェイズでは直前の探検フェイズで引いた探検カードの内容を、
実際に空白の地図に描き込んでいきます。
描く際は反転しても良いし、回転しても良いです。
こんな感じに。

形もそうですがどの土地種別か明確に判る様にする。
外枠からはみ出して描いたりは出来ませんし
山や既に配置した土地の上にも重ねられません。
(空白ならば遺跡の上には描ける。)
このフェイズの補足事項として
・探検カードに金貨の描かれた形を選んだのであれば
下部の金貨アイコンを左から1つ塗りつぶす。
・山の上下左右4辺に地形を配置し終わったら
下部の金貨アイコンを左から1つ塗りつぶす。
・探検カードのいずれの形でも配置できる場所がない場合は
1x1マスで任意の場所に配置する。
3.チェックフェイズ
探検カードの左上の数字を合計して、
季節カードの左上の数字と比較。
探検カードの数字の合計が
季節カードの数字以上になっていたらその季節は終了する。

「以上」なので同値でも終了。
季節カードの数字以上になっていなかったら、
1.探索フェイズから再度実行する。
その他
探索フェイズで以下のカードを引く可能性がある。
待ち伏せカード

これが出た場合、全てのプレイヤーは
カードに指定された方向のプレイヤーに自分の地図シートを渡す。
他人の地図シートを受け取ったプレイヤーは、
通常のルールに則ってカードに指定された地形を地図上に描き、
元のプレイヤーに地図シートを返す。
なお、モンスター地形は得点計算の際、
周囲の空白マス1つにつき-1点を与えるので、
できるだけ何もない場所に描いてあげるのが大変望ましい(´∀`)
(ソロの場合は渡す相手がいないが独自の配置ルールがある。)
遺跡カード

遺跡カードを引いた場合、
製図フェイズとチェックフェイズは飛ばされる。
遺跡カードの次に引いた探索カード(待ち伏せカード除く)は、
必ず空白の遺跡マスの上に重ねて描かねばならない。
空白の遺跡マスが1つもない場合、
(仮に探索カードに指定された形が描けたとしても。)
1x1マスを空白マスに描く。
季節ごとに指定された得点方法で採点を行う。
例えば春終了時に以下の場合で

以下の得点方法の場合。

Aの外枠に隣接した森マス1つにつき1点により7点。
Bの山に隣接した水マス1つにつき2点により8点と
山に隣接した農場マス1つにつき1点により2点で併せて10点。
金貨1につき1点により2点。
モンスターマスの周囲の空白マス1つにつき-1点だけど
待ち伏せカードは幸いにも引かなかったので0点。
これにより春の点数は以下となる。

春の総合計19点。
季節が冬でない場合、
引いた探索カードに待ち伏せカードが含まれていた場合は
ゲームから除外して箱にしまう。
季節カードを上から1枚めくり箱にしまう。
引いた探索カードを探索カードの山に戻し、
新たな待ち伏せカードを1枚追加してシャッフルし
新たな探索カードの山を作成して次の季節を開始する。
(現ラウンドで待ち伏せカードを引いてない場合、
山札には複数の待ち伏せカードが含まれる事になる。)
季節が冬であった場合はゲーム終了。
4つの季節の点数を合計し、
最も多くの点数を稼いだプレイヤーが勝者となる。
点数が同点の場合は各季節の
モンスター地形による減点の合計が少ない方が勝者となり、
それも同じ場合は勝利を分かち合う。
と言う訳で、ソロでやってみました。
冬まで終わった段階の地図の状況はこんな感じになりました。

全ての季節の点数を合計すると140点でしたが、
ソロの場合、得点カードの右下に記載された
星の点数の合計を引く必要があります。
(2人以上の際は140点で勝負する事になる。)

25、22、16、24で併せて87。
これを計算すると最終的には53点。

これを取説にある点数表と比較すると??

レジェンダリーカートグラファーズ。
伝説の地図製作者!!!
なんといきなり最高の称号を女王より賜りましたよ!!

地図製作を終えて。
僕は紙ペンゲームいくつか持ってますけど、
その中でこれが一番好きかも知れない。
2020年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされたのは納得です。
来月7月20日に大賞の発表だそうですが、
共にノミネートされているのが「ザ・クルー」と「王のジレンマ」。
特にザ・クルーが強すぎる。
回が回なら大賞取れてもおかしくないゲームに思えますが、
果たしてどうなるのか、結果発表が楽しみなNaotenだったのでした。
良いアナログゲームライフを。
それではまた!
2020/06/30 15:26 追記
いま見直してみると冬ラウンドの得点計算、
Dは7ラインしか達成してないのに48点を計上してますね…。
(8ラインと空目した様です。)
ですので53点ではなく47点が正確な最終点となります。
ま!
伝説の地図製作者には変わりないんですけどね!!
2020年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞へノミネートされている
カートグラファーズのドイツ語版をバネストさんで購入しました。

和訳ルール&シール付きで安心。
カートグラファー(cartographer)とは地図製作者の事。
複数形なので邦題としては「地図製作者たち」とかでしょうか。
(以下、追記へ。)
カートグラファーズ:ア・ロール・プレイヤー・テール
デザイナー:ジョーディ・アダン
プレイ人数:1-100
プレイ時間:30-45分
対象年齢:10~
デザイナー:ジョーディ・アダン
プレイ人数:1-100
プレイ時間:30-45分
対象年齢:10~
プレイヤーは女王から勅令を受けて
未開の地の地図製作をする事になった地図製作者。
女王は何人かの地図職人に勅令を出している様なので
素晴らしい土地を見つけて地図を製作し、
誰よりも高い評価を得る事を目指す。
コンポーネントはこんな感じ。

鉛筆付き。
察しの良い方はもうお気づきかと思いますが紙ペンゲームです。
地図を書き込む為の100枚綴り用紙が付属。

オラ、ワクワクすっぞ。
こいつをベリッと1枚剥がして使いますが、
A面B面と両面印刷されており、プレイヤー間で協議の上、同じ面を使用します。

左がA面、右がB面。地図中には「山」と「遺跡」が印刷済み。
セットアップ
続いてセットアップ。
カートグラファーズは春夏秋冬の4つの季節(ラウンド)でプレイします。
季節毎に得点計算方法が変わりましてそこがキモでもあります。
得点方法が記された得点カードは4種類各4枚の計16枚存在するので、
種類ごとにシャッフルして1枚ずつを選出。
選出された各種類1枚ずつ計4枚を再度シャッフルして
A、B、C、Dのカードの前に1枚ずつ配置します。
待ち伏せカード4枚をシャッフルして
表を見ないで1枚選出し13枚の探検カードに混ぜ、
合計14枚を裏向きのまま山札として配置します。
季節カードを上から春夏秋冬の順番にして表向きに山札にして配置。
残った待ち伏せカード3枚も裏向きに山札にして配置します。

各山札等の正式な並べ位置は若干異なるのですがテーブルのサイズ的にご容赦を。
さて、最下段中央のカードが春の季節カードとなりますが、
そこにAとBが記載されています。
最初の季節ではAとBの方法で得点計算をしますよー!と言う意味です。
ちょっと詳しく見てみると

Aは地図の外枠に接して配置された森マス1つにつき1点とあります。
Bは山に隣接する水マス1つにつき2点、農場マス1つにつき1点です。
(得点カードはランダムで選ばれるので1ゲーム毎に異なります。)
つまり、春(1ラウンド目)では
このA、Bの優先順位が必然的に高くなります。
また注意スべき点として、
夏はB、C、秋はC、D、冬はD、Aで判定を行うのですが、
Bは春だけでなく夏でも得点に絡むので、
Aよりもわずかに優先順位が高いかも知れません。
逆に夏を終えればその後Bの得点計算は一切なくなるので、
夏の中盤くらいからはCやDを見越した行動も重要です。
プレイ
で、行動とはなんぞや、となりますが、
各季節は以下の3フェイズを繰り返し実行します。
(全てのフェイズは全プレイヤー同時に進行する。)
1.探検フェイズ
2.製図フェイズ
3.チェックフェイズ
2.製図フェイズ
3.チェックフェイズ
1.探検フェイズ
代表プレイヤーが探検カードの山札から1枚カードを引いて
全プレイヤーに公開する。
この季節で引いた探検カードは左上の数字が見える様にずらして重ねて置いていく。
探検カードはこんな感じになってます。

これは家のアイコンが書かれており「村」を表します。
で、形が2種類(3マスのと5マスのが)描かれていて、
どちらを採用するかプレイヤーそれぞれが決めます。
ちなみに、土地種別が複数あって形が1パターンのケースも存在します。

どちらの土地を描くかを決める。混合は出来ない。
2.製図フェイズ
製図フェイズでは直前の探検フェイズで引いた探検カードの内容を、
実際に空白の地図に描き込んでいきます。
描く際は反転しても良いし、回転しても良いです。
こんな感じに。

形もそうですがどの土地種別か明確に判る様にする。
外枠からはみ出して描いたりは出来ませんし
山や既に配置した土地の上にも重ねられません。
(空白ならば遺跡の上には描ける。)
このフェイズの補足事項として
・探検カードに金貨の描かれた形を選んだのであれば
下部の金貨アイコンを左から1つ塗りつぶす。
・山の上下左右4辺に地形を配置し終わったら
下部の金貨アイコンを左から1つ塗りつぶす。
・探検カードのいずれの形でも配置できる場所がない場合は
1x1マスで任意の場所に配置する。
3.チェックフェイズ
探検カードの左上の数字を合計して、
季節カードの左上の数字と比較。
探検カードの数字の合計が
季節カードの数字以上になっていたらその季節は終了する。

「以上」なので同値でも終了。
季節カードの数字以上になっていなかったら、
1.探索フェイズから再度実行する。
その他
探索フェイズで以下のカードを引く可能性がある。
待ち伏せカード

これが出た場合、全てのプレイヤーは
カードに指定された方向のプレイヤーに自分の地図シートを渡す。
他人の地図シートを受け取ったプレイヤーは、
通常のルールに則ってカードに指定された地形を地図上に描き、
元のプレイヤーに地図シートを返す。
なお、モンスター地形は得点計算の際、
周囲の空白マス1つにつき-1点を与えるので、
できるだけ何もない場所に描いてあげるのが大変望ましい(´∀`)
(ソロの場合は渡す相手がいないが独自の配置ルールがある。)
遺跡カード

遺跡カードを引いた場合、
製図フェイズとチェックフェイズは飛ばされる。
遺跡カードの次に引いた探索カード(待ち伏せカード除く)は、
必ず空白の遺跡マスの上に重ねて描かねばならない。
空白の遺跡マスが1つもない場合、
(仮に探索カードに指定された形が描けたとしても。)
1x1マスを空白マスに描く。
季節の終了
季節ごとに指定された得点方法で採点を行う。
例えば春終了時に以下の場合で

以下の得点方法の場合。

Aの外枠に隣接した森マス1つにつき1点により7点。
Bの山に隣接した水マス1つにつき2点により8点と
山に隣接した農場マス1つにつき1点により2点で併せて10点。
金貨1につき1点により2点。
モンスターマスの周囲の空白マス1つにつき-1点だけど
待ち伏せカードは幸いにも引かなかったので0点。
これにより春の点数は以下となる。

春の総合計19点。
季節が冬でない場合、
引いた探索カードに待ち伏せカードが含まれていた場合は
ゲームから除外して箱にしまう。
季節カードを上から1枚めくり箱にしまう。
引いた探索カードを探索カードの山に戻し、
新たな待ち伏せカードを1枚追加してシャッフルし
新たな探索カードの山を作成して次の季節を開始する。
(現ラウンドで待ち伏せカードを引いてない場合、
山札には複数の待ち伏せカードが含まれる事になる。)
季節が冬であった場合はゲーム終了。
4つの季節の点数を合計し、
最も多くの点数を稼いだプレイヤーが勝者となる。
点数が同点の場合は各季節の
モンスター地形による減点の合計が少ない方が勝者となり、
それも同じ場合は勝利を分かち合う。
と言う訳で、ソロでやってみました。
冬まで終わった段階の地図の状況はこんな感じになりました。

全ての季節の点数を合計すると140点でしたが、
ソロの場合、得点カードの右下に記載された
星の点数の合計を引く必要があります。
(2人以上の際は140点で勝負する事になる。)

25、22、16、24で併せて87。
これを計算すると最終的には53点。

これを取説にある点数表と比較すると??

レジェンダリーカートグラファーズ。
伝説の地図製作者!!!
なんといきなり最高の称号を女王より賜りましたよ!!

地図製作を終えて。
僕は紙ペンゲームいくつか持ってますけど、
その中でこれが一番好きかも知れない。
2020年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされたのは納得です。
来月7月20日に大賞の発表だそうですが、
共にノミネートされているのが「ザ・クルー」と「王のジレンマ」。
特にザ・クルーが強すぎる。
回が回なら大賞取れてもおかしくないゲームに思えますが、
果たしてどうなるのか、結果発表が楽しみなNaotenだったのでした。
良いアナログゲームライフを。
それではまた!
2020/06/30 15:26 追記
いま見直してみると冬ラウンドの得点計算、
Dは7ラインしか達成してないのに48点を計上してますね…。
(8ラインと空目した様です。)
ですので53点ではなく47点が正確な最終点となります。
ま!
伝説の地図製作者には変わりないんですけどね!!